メノキンのバブルパック=公式インスタグラムより(c)news1
メノキンのバブルパック=公式インスタグラムより(c)news1

【10月13日 KOREA WAVE】韓国で、従来は洗顔料などに使われていた泡状の処方が、化粧水や美容液などのスキンケア商品に急速に広がっている。韓国の化粧品販売大手CJオリーブヤングでは、泡状の美容液を意味する「バブルセラム」の検索量が前年同期比6068%増加した。使いやすさや見た目の楽しさがSNSで話題となり、化粧品各社が相次いで新商品を投入している。

CJオリーブヤングによると、2026年1~9月のオンラインショップでの「バブルセラム」の検索量は前年同期比6068%増加した。「バブルトナー」は419%、「バブルエッセンス」は207%、「バブルパック」は104%増えた。

ムシンサビューティーでも、8~9月の検索量はバブルセラムが1280%、バブルトナーが100%増加した。

人気の背景には、従来の液体とは異なる使い心地がある。泡を肌に直接のせられるため比較的垂れにくく、肌の上で泡が消えていく様子も楽しめる。

SNSでは、泡状の化粧水や美容液を肌になじませる動画や、化粧のりを良くするためにメーク前に使う様子が広まり、関心を集めた。

業界関係者は「液体の美容液は手についたり垂れたりするが、泡状なら顔に直接のせられて便利という反応がある。泡が消える様子が見えることも従来品との違いだ」と説明した。

人気をけん引した商品の一つが、韓国ブランド「メノキン(MENOKIN)」のバブルパックだ。「30秒クイックバブルマスク」は、シートを貼る必要がなく、洗い流さずに使える手軽さを打ち出した。

オリーブヤングでの販売開始後に人気を集め、メノキンの2025年の年間売上高は280億ウォン(約33億円)を記録した。

その後も各社の参入が続き、現在、オリーブヤングのオンラインショップで検索できるバブルセラムのブランドは約20に上る。

韓国ブランド「Demaf(ディマフ)」が2024年に発売した「マイファーストセラム」は、ブランド全体の売上高の約80%を占める主力商品となった。

韓国で広がった人気は海外にも波及している。化粧品の開発・製造を受託するODM企業の関係者は「TikTokやSNSで拡散し、欧米でも独特の泡状処方への関心が高まっている」と説明。取引先から、話題の商品に似た処方やコンセプトでの開発依頼が増えているという。

一方、泡を作るために使用する界面活性剤を巡っては議論も起きている。

6月には一部のユーチューブ動画で、界面活性剤を使う泡状商品は肌に悪影響を与える可能性があるとの主張が広まった。

これに対し、界面活性剤は洗浄だけでなく、混ざりにくい成分を安定して混ぜる乳化などにも使われるため、成分の種類や配合量、商品設計によって判断すべきだとの反論も出た。

泡状の商品はさらに多様化している。韓国ブランド「ハンユル(韓律)」は、ヨモギを使ったシリーズの刷新に合わせ、肌を落ち着かせる保湿用バブルセラムを発売した。

「マモンド(MAMONDE)」も微細な泡状処方の日焼け止め「フローラグロウ ローズUVプロテクター」を投入した。

洗顔料から化粧水、美容液、パック、日焼け止めへと用途が広がる中、泡状処方がスキンケアの定番として定着するか注目される。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News