【10月13日 CGTN Japanese】米航空宇宙局(NASA)が中心となって開発した赤外線観測用のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は初期の宇宙を探査する過程で、「小さな赤い点」と呼ばれる銀河を発見しました。

「小さな赤い点」は構造が緻密で、色は赤方に偏っており、初期の宇宙には多数存在していました。しかし宇宙の年齢が約20億歳になる頃にはほぼ完全に消失しました。このことは天文学の大きな謎の一つです。

中国の華中科技大学物理学院の張華年准教授と呉慶文教授が率いるチームは、北京大学や中国科学院高エネルギー物理研究所など多くの研究機関と共同で、分光観測により確認された100個近い「小さな赤い点」のサンプルを用いた研究を行い、大規模環境および暗黒物質ハローの質量進化の観点から、初めてその消失の謎を解明しました。この研究成果は10月8日に国際学術誌「ネイチャー・アストロノミー」(電子版)に掲載されました。

研究によると、宇宙のきわめて早い時期に、「小さな赤い点」は密度の低い領域に「単独」で存在する傾向があり、同時期の一般的な銀河が物質の密集領域に集まるという特徴とは大きく異なっていました。しかし、宇宙の年齢が約20億歳になった頃、これらの「小さな赤い点」が存在する環境は次第に一般的な銀河と類似してきたとのことです。

呉教授によると、小さな赤い点」は永遠に変わらない特別な天体ではなく、銀河の進化プロセスにおける一時的な段階であり、進化と成長が絶えず進むことに伴い、最終的に普通の銀河と同様になり、緻密な赤い点は現れなくなったとのことです。

この研究成果は、初期の宇宙におけるブラックホールと銀河が共に進化する状況を理解する上で新たな視点を提供するとともに、初期の宇宙における銀河の進化はこれまで考えられた以上に多様かつダイナミックである可能性も示していると見られています。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News