【10月13日 CGTN Japanese】中国香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、公式サイトに「AIショートドラマは中国の次の輸出ブームの試金石」と題する記事を掲載しました。

今年1~7月の中国のサービス輸出は前年同期比17.1%増で、うち個人向け文化・娯楽サービスの輸出は57.8%増の大幅な伸びでした。中国のサービス貿易は依然として赤字状態で、サービス輸出の規模だけでは製造業に代替するには程遠い状態です。しかしデジタルサービスは、工場やコンテナ、港湾がなくても世界に向けて規模を拡大できます。

人工知能(AI)で生成されるショートドラマはその手始めとしてよい例です。中国は国内でその産業化を実現しました。2020年には10億元(約23億5000万円)に満たなかったショートドラマ業界の売上高は2025年には1000億元(約2兆3500億円)にまで拡大しました。

中国の製造業は製品サイクルの短縮、コストの削減、多様な製品投入、ヒット商品の生産能力の迅速な拡大によって、強大な競争力を築いてきました。しかし今や、コンテンツ制作もAI技術によって、同じロジックをエンターテインメント業界に応用できるようになりました。

今年1~8月に中国で配信開始されたショートドラマは約43万本に上ります。これは前年の13倍であり、うちAI作品が9割超を占めます。

ショートドラマは一過性のブームではなく、示唆に富む事例とみられています。それは、中国がいかにして製造業の強みをデジタルサービス能力へと転換し、世界に向けて大規模な輸出コンテンツを生み出すことが可能であるかを示しています。ショートドラマはアプリを通じて国境を越えて広がり、同時にAI技術が翻訳、吹き替え、現地化のコストを引き下げ続けています。

中国は過去40年にわたり、実物商品を中核とする輸出エンジンを構築してきました。経済の同じロジックがゲーム、ウェブ小説、エンターテインメント、アプリ、AI活用サービスへと広がれば、中国は新たなグローバル化の道を切り開くことになります。

中国の1兆ドル(約160兆円)規模の物品貿易の黒字は、港湾に行けば実感できます。しかし次の輸出の波は、スマートフォンを通じて世界に届くようになるかもしれません。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News