オーストラリア、米国の死刑執行生配信計画を非難「古代ローマの見せ物」
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【10月13日 AFP】オーストラリアの閣僚は13日、米軍が銃殺刑の執行を生配信する計画について、「不快だ」と非難した。
2009年に南部テキサス州のフォートフッド陸軍基地で銃を乱射して13人を殺害し、殺人罪などで死刑判決を受けた元軍医ニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑は、12月3日に同基地で予定されている。米軍による銃殺刑の執行は、1945年に脱走罪で処刑されたエディ・スロビク死刑囚以来となる。
ハサン死刑囚の死刑執行をめぐっては、ピート・ヘグセス国防長官が「国民が見られるように必ず公開で執行する」と述べた後、国防総省当局者が8日、生配信すると明らかにした。
オーストラリアのマレー・ワット環境相は、公共放送ABCからこの計画について問われ、「不快だ」と述べた。
ワット氏は「このようなことが提案されていると初めて聞いた時、現実の話だとは信じられなかった」と語った。
さらに「このようなことが公開で実施されるのはとても痛ましいことだと、すべてのオーストラリア人が同意すると思う」と付け加えた。
ハサン死刑囚の死刑執行を生配信する計画には、米国内外から広く非難の声が上がっている。
国連人権高等弁務官事務所はこの動きを非難し、9日にAFPに送ったメッセージで、「死刑執行の生配信は公開処刑と同じことで、拷問の絶対的禁止に違反する」と述べた。
オーストラリアでも、政治的立場を超えて計画への非難が広がっている。
極右のバーナビー・ジョイス議員は「古代ローマの円形闘技場で行われていた見せ物だ」と形容。一方、緑の党のサラ・ハンソンヤング上院議員は、オーストラリア国内で死刑執行の映像が流されないよう、規制当局に対応を求めた。
オーストラリア政府のオンライン安全に関する独立規制機関はAFPへの声明で、生配信を阻止する権限はないが、「オンラインサービスには、オーストラリアのオンライン安全規制の枠組みに基づき、有害なコンテンツから利用者を保護する責任がある」と述べた。(c)AFP