【10月12日 AFP】台湾の顧立雄国防部長は12日、今週中国が沿岸海域で実施する実弾演習を「注視する」と述べた。

中国の海事当局はこの数日間で、12~20日に渤海や黄海、東シナ海、南シナ海で実弾演習を実施すると発表した。

中国当局の発表によると、演習は中国本土の沿岸に近い海域で行われる。

顧氏は記者団に対し、「最悪の事態に備えるという原則を堅持し、実弾射撃やその他の軍事訓練を含め、中国軍のあらゆる活動を引き続き注視する」と述べた。

「ここで強調しておきたいのは、PLA(中国人民解放軍)が繰り返す軍事演習はインド太平洋地域全体に不安を引き起こしており、われわれの注視と非難に値するということだ」

中国はほぼ連日、戦闘機や軍艦、海警船を台湾周辺に展開しており、台湾への攻撃に備えた軍事演習を定期的に実施している。

また、中国は台湾を自国領土の一部だと主張し、武力行使による統一も排除していない。

台湾は防衛能力の強化に巨額の資金を投じている。頼清徳総統は10日、こうした取り組みについて「戦争を始めるためではなく、抑止するためだ」と述べた。

頼政権は2027年の国防費として、過去最高の1兆1000億台湾ドル(約5兆4500億円)を計上している。これは国内総生産(GDP)の3%以上に相当する。

これに対し、中国の国務院台湾事務弁公室は、頼氏が「台湾海峡を挟んだ対立をあおっている」と非難した。(c)AFP