韓国政府、最上位AI「ミュトス」の利用権確保を再推進…金融機関への攻撃受け防御強化
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【10月12日 KOREA WAVE】韓国政府が、利用に制限のあるアンソロピックの最上位級AIモデル「ミュトス」へのアクセス権確保を改めて進めている。同社がセキュリティー機関向けのプログラムを拡充したことで、韓国政府が利用権を得られる可能性も広がった。
科学技術情報通信省は、アンソロピックの「サイバー検証プログラム」(CVP)の改編に合わせ、アクセス権の確保に取り組んでいる。同省の関係者は「アンソロピックとは継続して話している」としつつ、具体的な内容を明らかにできる段階ではないと述べた。
アンソロピックは7日、「プロジェクト・グラスウィング」とCVPの統合を発表した。グラスウィングは、限られた機関や企業に最上位モデル「クロード・ミュトス」へのアクセス権を提供する枠組みだ。CVPは、上位モデル「オーパス」と中位モデル「ソネット」の安全対策を緩和し、サイバーセキュリティー業務に利用できるようにするプログラムだった。
改編後は、審査を通過したセキュリティー組織に「クロード・ミュトス5.1」「クロード・オーパス5.5」「クロード・ソネット5.5」と、今後発売する新モデルへのアクセス権を提供する。3段階の等級を設け、上位の等級ほど高度なセキュリティー機能を利用でき、安全性を判定する「安全分類器」の制限も緩和する。従来は一律だった参加基準を段階化し、参加対象とミュトスの利用範囲を広げる形だ。
ミュトスは4月に公開された最上位AIモデルで、セキュリティーに特化した訓練を別途受けなくても、自律的なプログラミングや推論の能力を生かして高度なセキュリティー業務に対応できるとされる。複雑なソフトウェアの設計構造を人間の専門家並みに分析し、脆弱性を見つけ、侵入経路まで設計できる。既存の防御の仕組みを揺るがす可能性から、「ミュトス・ショック」と呼ばれる反響を起こした。
韓国政府と一部の国内企業はグラスウィングに参加したが、6月に米政府がミュトスの輸出を規制し、利用に歯止めがかかった。輸出規制が解除された現在も、通常の利用には制約が残っているという。
韓国政府は、AIによるハッキングへの対応として、ミュトスを含む世界の最上位AIモデルの利用権確保に力を入れてきた。独自のセキュリティー特化型AIや最上位級AIの開発も進めているが、最近の金融機関へのAIハッキングを受け、ミュトス級のモデルを活用した防御体制の整備が急務となっている。
科学技術情報通信省と韓国インターネット振興院(KISA)は6~9月の約3カ月間、民間の重要情報通信基盤を担う16社を対象に、「GPT-5.5サイバー」を使って脆弱性を点検した。その結果、304件の脆弱性を発見した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News