ソウル市内のチキンチェーン店=2026年10月1日(c)news1
ソウル市内のチキンチェーン店=2026年10月1日(c)news1

【10月11日 KOREA WAVE】韓国で、原材料の鶏肉価格が下がってもチキンの販売価格は変わらないとの批判を受け、公正取引委員会が価格談合の調査に着手する中、鶏肉価格が1週間で18%以上反発した。

鶏肉相場は変動が大きく、短期的な値動きだけでチキンの値下げや値上げの妥当性を判断せず、実際の仕入れ原価や価格に反映されるまでの時間差などを総合的に検討すべきだとの指摘が出ている。

韓国肉鶏協会によると、チキンチェーンが主に使う9~10号規格の冷蔵鶏肉の価格は、10月8日時点で1キロ当たり3923ウォン(約432円)だった。9月末の3308ウォン(約364円)から18.6%上昇した。

イ・ジェミョン(李在明)大統領は9月30日、鶏肉価格が下がってもチキンの販売価格が変わらないとする記事をSNSで共有し、「一度点検してみる」と表明していた。

論争の中心は、原材料価格と販売価格の隔たりだった。9~10号規格の鶏肉は3月の1キロ当たり5308ウォン(約584円)から9月には3308ウォンへ37.7%下落したが、大手チェーンの主力商品の価格は2万ウォン台前半から半ば(約2200~2750円)を維持しているとの指摘があった。

公正取引委員会は10月6日、bhc、BBQ、キョチョンチキンの本社に調査官を派遣した。各社間の価格談合など公正取引法違反の有無や、価格決定の過程を調べているとされる。

一方、業界は、販売価格が原材料相場だけで決まるわけではないと説明する。鶏肉が値上がりしても直ちにチキンを値上げできないのと同様に、値下がりしても即座に販売価格を下げるのは難しいという。

鶏肉価格は需給による変動が大きい。3月に5308ウォンまで上がった際も、高病原性鳥インフルエンザによる供給不安などが影響したと分析されている。

供給不安の中で形成された高値からの下落率だけを見て、チキン業者の実際の原価負担も同じ割合で減ったとはいえないとの指摘もある。

特に、協会が集計する相場とチェーン本社の仕入れ価格には差がある。一定期間の供給契約で鶏肉を調達する場合が多く、相場の変化が仕入れ価格に反映されるまでには時間差が生じる。

加工費、物流費、食用油などの副材料費に加え、加盟店が負担する人件費、賃料、配達手数料なども最終的な販売価格に影響する。

実際、大手各社は鶏肉相場の変動に合わせて主力商品の価格をすぐに変えてはいない。BBQは2024年6月、bhcは2023年12月、キョチョンチキンは同年4月の値上げ以降、主力商品の価格を維持している。

ただし、原材料価格が長期にわたり下落した場合、削減できた費用が販売価格にどの程度反映されているかは、別途検証する必要がある。

業界関係者は「鶏肉が下がれば直ちにチキンを値下げし、上がればすぐ値上げするわけではない」と説明。「多様な費用が絡むため、原価構造全体と加盟店の収益性を踏まえ、慎重に判断すべきだ」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News