「煮干し財閥の息子」装い投資詐欺疑惑…韓国・被害総額は100億ウォン以上か
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【10月10日 KOREA WAVE】韓国で、ゴルフ場などで資産家や「煮干し財閥の末息子」を装って信用を得た後、周囲から多額の投資金を集めてだまし取ったとする詐欺疑惑が浮上した。被害者らは被害総額が少なくとも100億ウォン(約11億円)に上ると推定している。
JTBC「事件班長」によると、男は「麗水で大規模な煮干し漁船団と工場を経営する家の末息子だ。麗水で私を知らない人はいない」と話すなど、裕福な家柄を強調してゴルフ場で人脈を築いた。
高級腕時計や太い金のブレスレットを身に着け、大統領記念時計やブランドバッグ、アワビなどを周囲にプレゼント。大量の現金が積まれた映像を見せ、多額の資金を動かす実業家だと印象付けていたという。
ゴルフの腕前も高く、ほぼ毎日のようにプレーしながら地域の有力者らと親しくなった。江原道のアマチュアゴルフ大会で優勝し、賞金を寄付したこともあった。
被害者の一人は、男が約2年間にわたって地域の高齢者や有力者と良好な関係を築き、そこから知人を紹介してもらっていたと説明。「煮干し漁船が2隻あり、工場もあると言うので信じた」とし、約2億8000万ウォン(約3100万円)の被害に遭ったと主張した。自宅を担保に借金して投資資金を用意し、その後うつ状態となって外出もできなくなった被害者もいるという。
男は人脈を利用し、「煮干しを売れば大きな利益が出る」と投資を勧誘。当初は約束した収益を支払っていたため、被害者らは疑わなかった。しかし2026年に入って支払いが止まり、男は「金額が大きいため資金を引き出せない」などと説明していたという。
詐欺を疑った被害者らが男を捜し、夜通し待ち伏せして見つけたところ、名乗っていた名字も偽りだったことが判明した。出身地も麗水ではなく忠清南道天安だった。
身元を確認している最中、男は自ら警察に電話し、「起訴中止になっているので自首する」と申告した。警察に連行されたものの、その後釈放され、荷物をまとめて姿を消したという。釈放された具体的な経緯は確認されていない。
被害者らは、男が江原道に現れる前にも麗水で似た手口を使って女性に接近したと主張している。ゴルフを習う既婚女性と親しくなって関係を持ち、金銭を要求したケースもあったという。
被害女性の多くは既婚者のため、被害を公にすること自体をためらっているとされる。取材に応じた女性の一人は「お金より、あの男の携帯電話に映像が残っているのではないかと怖い」と訴えた。
一部の被害者はすでに男を警察に告訴している。被害者が複数の地域にいることから、今後、事件が一つの警察署にまとめられる可能性があるという。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News