【10月10日 AFP】台湾の頼清徳総統は10日、国防費を増額する目的は「戦争の抑止」にあると述べた。中国は台湾を自国領土の一部と主張し、武力による併合も辞さない構えを示している。

頼氏は、台湾の双十節(建国記念日)の祝賀行事での演説で、「国防への投資を増やす目的は挑発ではなく、戦争を抑止することだ」と述べた。

頼氏は、外国の外交官らを含む数千人が集まった台北の総統府前での演説で、「われわれは覇権を求めず、他者を支配しようともしていない」と述べた。

さらに、「しかし、平和は願うだけでは実現せず、寛容が侵略者によるさらなる侵害の口実となってはならない」と強調。中国が「台湾海峡の現状を変えようと、軍事活動やグレーゾーンの活動を通じて圧力をかけ続けている」と指摘した。

台湾では歴代政権が、中国による侵攻の可能性に備えて防衛能力を強化するとともに、自衛に真剣に取り組んでいることを米国に示すため、国防費を増やしてきた。

頼政権は2027年の国防費として、過去最高の1兆1000億台湾ドル(約5兆4500億円)を計上している。これは国内総生産(GDP)の3%以上に相当する。(c)AFP