[KWレポート] 韓国・1100万人の老後(下)…高齢者の約4割が貧困、重なる介護の負担
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【10月10日 KOREA WAVE】韓国で65歳以上の人口が2026年、初めて1100万人を突破し、総人口の21.6%に達した。その一方で、高齢者の貧困や虐待、介護をめぐる問題は依然として深刻だ。
経済協力開発機構(OECD)の「図表でみる年金2025」によると、韓国の高齢者の所得貧困率は39.7%で加盟国中最も高かった。OECD平均の14.8%の約2.7倍に上る。
韓国の国家データ処がまとめた「2026年高齢者統計」でも、2024年の66歳以上の相対的貧困率は37.7%だった。前年の39.8%から低下したものの、2023年基準ではOECD加盟国で最高だった。相対的貧困率は所得が中央値の50%以下の人の割合で、高齢者の約10人に4人がこれに該当する。
自ら生活費を賄う高齢者も増えている。本人や配偶者が生活費を負担する65歳以上の割合は2025年に74.7%となり、10年間で16.2ポイント上昇した。
国民年金の老齢年金受給者は2026年6月時点で663万人を超えるが、平均受給額は月約70万ウォン(約7万円)にとどまる。月35万ウォン(約3万5000円)程度の基礎年金を加えても約100万ウォン(約10万円)で、2026年の単身世帯の法定最低生活費154万ウォン(約15万4000円)を下回る。
政府は低所得層への基礎年金を月3万ウォン(約3000円)上乗せする改編案を発表したが、受給対象の基準など根本的な見直しが含まれていないとして批判も出ている。
高齢者虐待も増加している。2025年に高齢者虐待と認定されたのは7973件で、前年の7167件から11.2%増加。虐待が疑われる通報も2万6578件と16.8%増えた。
加害者では配偶者が39.4%に当たる3563件で最も多かった。虐待の88.7%に当たる7076件が家庭内で発生し、再び虐待を受けたケースも全体の11.1%を占めた。
介護負担も重くなっている。2023年の平均寿命は83.49歳、健康寿命は69.89歳で、その差は過去最大の14.93年となった。65歳以上の医療費は2024年に52兆1935億ウォン(約5兆2194億円)となり、5年間で38.8%増加した。
高齢の夫婦が互いを介護する「老老介護」も社会問題となっている。介護疲れによる殺人や自殺に至るケースも発生しており、2025年の80歳以上の自殺率は人口10万人当たり52.6人と、全年代で最も高かった。
仁川大学のチョン・ヨンホ社会福祉学教授は、介護をめぐる悲劇や孤独死を防ぐため、長期療養保険や統合ケアなど公的な介護体制をさらに強化する必要があると指摘した。
専門家からは、高齢者の所得や介護をめぐる問題に対応するため、高齢者雇用の拡充や基礎年金の引き上げ、統合ケアへの財政投入など、より根本的で迅速な対応を求める声が上がっている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News