8月13日、韓国・全北特別自治道益山市のハリム工場で働く従業員=韓国老人力開発院提供(c)NEWSIS
8月13日、韓国・全北特別自治道益山市のハリム工場で働く従業員=韓国老人力開発院提供(c)NEWSIS

【10月10日 KOREA WAVE】韓国で医学技術の発達などを背景に高齢者人口が増える中、70代以上が700万人を超え、100歳以上も9000人に迫るなど「高齢者層の高齢化」が進んでいる。還暦や古希を迎えても自身を高齢者と認識しない人も増え、65歳とされてきた高齢者の年齢基準を見直すべきだとの議論も出ている。

韓国の国家データ処がまとめた「2026年高齢者統計」によると、2026年の65歳以上は1112万5000人。このうち64.6%に当たる718万8000人が70代以上だった。

総人口に占める65歳以上の割合は21.6%。65~69歳が7.6%なのに対し、75歳以上は8.6%と、より高い割合を占める。2024年時点で65歳の平均余命は21.7年に達し、65歳を迎えた後も平均で20年以上生きる時代となっている。

100歳以上も増加している。国家データ処の資料によると、2021年の6563人から2022年6971人、2023年7634人、2024年7740人、2025年8701人と増え、最近3年間で33%増加した。

少子化も重なり、人口全体に占める高齢者の割合は今後さらに上昇する見通しだ。65歳以上の人口は2060年までに1868万2000人へ増え、2072年には1727万1000人に減少するものの、総人口に占める割合は2026年の21.6%から2060年に44.2%、2072年には47.7%まで上昇すると予測されている。2050年には40.1%となり、10人に4人以上が65歳以上になる。

こうした変化を背景に、高齢者の年齢基準を引き上げるべきだとの声も出ている。韓国では1981年、老人福祉法の敬老優遇や健康診断などに65歳を基準とする規定が設けられ、65歳が高齢者の基準として定着した。当時の平均寿命は66.1歳で、現在とは大きく状況が異なる。

ソウル市が市民5000人を対象に実施した「2024ソウルサーベイ」では、高齢者と考える年齢は平均70.2歳だった。50歳以上のソウル市民600人を対象とした別の調査でも74%が高齢者の年齢基準引き上げに賛成し、59%が70歳以上を選んだ。

大韓老人会のイ・ジュングン会長は、基準を段階的に75歳まで引き上げる案を提案。市民団体や専門家からも70歳への引き上げを求める提案が出ている。

一方、年齢基準を引き上げれば福祉や雇用制度にも影響する。チョン・スンドゥル梨花女子大学社会福祉学教授は、現在の高齢者は以前より若く、65歳を高齢者と認識しない人も多いとして、基準引き上げには説得力があると指摘した。

「私がつくる福祉国家」のオ・ゴンホ共同代表は、70代半ばでも健康で社会活動への能力や意欲を持つ人がいる一方、基準を引き上げれば福祉の対象から外れる可能性があるとして、社会・経済的な役割を担える環境整備が必要だと強調した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News