【10月9日 AFP】2026年のノーベル平和賞を受賞した南アフリカのナビ・ピレイ氏は、受賞決定後、拍手が鳴り止まなければ米国のドナルド・トランプ大統領と「賞を分け合う」かもしれないとジョークを飛ばした。

ドイツ・ニュルンベルクで国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのアニェス・カラマール事務総長が撮影し、X(旧ツイッター)に投稿した動画の中で、スタンディングオベーションを受けたピレイ氏は、「もう少し拍手してくれたら、この賞をトランプ氏と分かち合うかもしれない」と語った。

ピレイ氏への授与は、国際司法機関への批判を繰り返してきたトランプ氏の怒りを買うことは確実だ。

昨年1月に大統領に復帰して以降、トランプ氏は自身が最も受賞にふさわしい候補であると主張し、最大八つの戦争を終結させたと主張するなど、受賞への欲求を隠していない。

トランプ氏は7日、「彼らは私のような人間には賞を与えないと評判だ。それは彼らにとって大きな不名誉になると思う」と語っていた。

しかし、ノルウェー・ノーベル委員会を研究する現地の専門家は、イランに対する戦争やデンマーク領グリーンランドに対する領土拡大の野心、移民への強硬姿勢、そして多国間主義やメディアへの攻撃により、トランプ氏は受賞資格を失っているとみている。

国連(UN)はピレイ氏への授与について、人権の「価値」が「かつてないほど高まっている」ことを証明するものだと歓迎した。

ピレイ氏はルワンダ国際戦犯法廷の長官を務め、昨年にはパレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルの行為をジェノサイド(集団殺害)と認定した国連調査委員会の代表を務めた。

現在は、ミャンマーのジェノサイドに関する国際司法裁判所(ICJ)の訴訟で裁判官を務めている。(c)AFP