日本はノーベル化学賞2年連続、韓国は科学3賞で受賞者なく…長期研究を支える環境に課題
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【10月09日 KOREA WAVE】2026年のノーベル賞の自然科学3賞の受賞者が出そろった。化学賞では東京理科大学の硤合憲三名誉教授が受賞し、日本は2年連続で受賞者を輩出した。一方、韓国人研究者の受賞は実現せず、韓国の科学界では長期的な基礎研究を支える環境の必要性が指摘されている。
化学賞は、鏡像異性体の仕組みを解明したフランス・パリ南大学のアンリ・カガン名誉教授と硤合憲三氏が受賞した。日本からの化学賞受賞は、2025年に金属有機構造体(MOF)の開発で受賞した京都大学の北川進特別教授に続き、10人目となった。
物理学賞は、南極の観測施設「アイスキューブ」で超高エネルギーニュートリノの観測に成功した米ウィスコンシン大学マディソン校のフランシス・ハルツェン教授が受賞した。ベルギーと米国の二重国籍を持つ粒子物理学者だ。
生理学・医学賞は、光で神経細胞を制御する光遺伝学の研究が選ばれた。受賞者は米スタンフォード大学のカール・ダイセロス教授、独ビュルツブルク大学のゲオルク・ナーゲル教授、同フンボルト大学のペーター・ヘーゲマン教授の3人。肥満治療薬の普及を支えたGLP-1関連研究が有力視されていたが、予想とは異なる結果となった。
所属機関の所在地別では米国とドイツが各2人、フランスと日本が各1人だった。日本国籍の物理学賞受賞者はこれまで12人、生理学・医学賞は6人となっている。
韓国では、欧米に比べて基礎科学研究の歴史が短く、ノーベル科学賞の受賞には時間がかかるとの見方が強かった。ただ、近年は韓国人研究者が国際的な科学賞で評価され、期待が高まっていた。
7月には、基礎科学研究院(IBS)のRNA研究団長でソウル大学のキム・ビンネリ教授が、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)の中曽根賞の受賞者に韓国人として初めて選ばれた。同賞の歴代受賞者21人のうち4人がノーベル賞を受賞している。2025年には、韓国の物理学・天文学分野の研究者が「シリコンバレーのノーベル賞」と呼ばれるブレークスルー賞を受賞した。
韓国・中央大学薬学部のオ・ギョンス教授は、国内の有機化学や医薬化学の研究水準が数十年間で大きく向上したと評価する一方、「新しい触媒をもう一つ作る研究なのか、それとも新たな化学の概念を生み出す触媒研究なのか、振り返る時期だ」と指摘した。
オ・ギョンス氏は、アンリ・カガン氏と硤合憲三氏の研究について、ノーベル賞につながる成果が必ずしも巨額の研究費や大規模な研究チームから生まれるわけではないと説明。「一人の研究者が数十年間、一つの根本的な問いに取り組み、従来の説明では十分に理解できない現象を見つけることが、革新につながり得る」と述べた。
そのうえで、「失敗の可能性があっても新たな化学の問いに挑戦でき、一つの研究テーマを長期にわたり発展させられる環境を取り戻すことが重要だ」と強調した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News