【10月9日 AFP】ロシア東部シベリア連邦管区イルクーツク州で女性がペストにより死亡したと報じられた問題について、イーゴリ・コブゼフ知事は8日、接触者全員の経過観察を終え、健康上の問題や危険な病原体は確認されなかったと明らかにした。

コブゼフ氏はロシア政府公認の通信アプリ「MAX」への投稿で、「接触者全員の経過観察が終了した」として、「感染症に関連する健康上の問題は確認されなかった」と説明した。

ロシア当局は女性がペストで死亡したことを確認していない。コブゼフ氏は声明で、女性は「市中肺炎」にかかっていたと述べている。

国外への亡命を余儀なくされた記者らが運営するロシアの独立系メディア「バイカルの人々」は2日、イルクーツク・ペスト対策研究所に勤務する女性検査技師、ダリア・シピロワさん(28)がペストにより死亡したと報じた。ペスト菌が入った試験管を誤って割ったことで感染した可能性があるという。

米国と欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)は懸念を表明し、ロシアに対して情報を透明性を持って開示するよう求めている。

感染拡大への懸念から、数十人が数日間にわたり隔離されたと報じられている。

コブゼフ氏は、ロシア消費者権利保護・福祉監督庁(ロスポトレブナゾール)からの情報として、「州内であらゆる予防措置が完了した」と述べた。

さらに、女性が死亡したと報じられたシェレホフ市に言及し、「イルクーツク市とシェレホフ市の衛生・疫学的状況は安定している」と付け加えた。(c)AFP