【10月13日 東方新報】中国科学院古脊椎動物・古人類研究所によると、世界初となる翼竜をテーマにした科学博物館「ハミ翼竜博物館」が9月13日、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ハミ市(Hami)に開館した。同日、「新疆ハミ翼竜・ヤルダン国家地質公園」も正式に開園した。

翼竜研究の専門家で、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の汪筱林研究員によると、博物館は同国家地質公園内にあり、建物の主要部分はゴビ砂漠の地表から約8メートル下に造られている。延べ床面積は約8000平方メートル、展示面積は約4600平方メートルに上る。

館内には「地球の記憶」「翼竜百科」「世界の翼竜」「中国の翼竜」「ハミの翼竜」の五つの常設展示エリアのほか、「好奇心センター」と「想像力スペース」という二つの体験型展示エリアが設けられている。

ハミは世界有数の翼竜化石の発見地として知られ、世界的にも希少な翼竜化石が数多く見つかっている。また、風や雨による浸食によって形成された「ヤルダン」と呼ばれる独特な地形も広がっている。中国における古生物化石の保護・研究や地質・生態に関する科学教育の重要拠点で、国際的な研究者からも、200年以上に及ぶ翼竜研究の歴史の中で特に注目すべき発見地と評価されている。

博物館に展示されている化石はいずれも現地で発掘された実物。主な展示品には、世界で初めて立体的な状態で保存された翼竜の卵と胚の化石や、ハミの翼竜と同じ地域から発見された大型の竜脚類恐竜「中国絲路巨龍(Silutitan sinensis)」などの貴重な標本が含まれている。

新疆ハミ翼竜・ヤルダン国家地質公園の総面積は276.42平方キロ。二つのエリアからなり、貴重な翼竜化石と独特なヤルダン地形という二つの特色を生かした地質公園となっている。(c)東方新報/AFPBB News