【10月8日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党総務部長は8日、韓国軍兵士が負傷した非武装地帯(DMZ)での爆発事故について、北朝鮮側の責任を否定した上で、関係改善を望むのであれば韓国側は「最大限の敬意」を示すべきだと主張した。

北朝鮮側は先月の爆発事故への関与を否定している。韓国軍兵士3人が負傷した事故について韓国軍および国連軍司令部は、境界線の韓国側に敷設された北朝鮮の地雷が爆発したものとみている。

この事故をめぐり韓国軍は先週、北朝鮮に対し休戦協定に対する明確な違反だと非難し、公式な謝罪を要求。一方、李在明(イ・ジェミョン)大統領は、北朝鮮に対して対話の再開を呼びかけた。

こうした状況の中、与正氏は8日、韓国側が真に北朝鮮との関係改善を望むのであれば、あらゆる言動において相手側の感情に配慮し、まず最大限の敬意と配慮、誠意を示すべきだと述べた。

7日には、長年食糧不足や劣悪な医療インフラに苦しむ北朝鮮に対し、11月末までに医療機器を支援するため、韓国政府が国連の制裁免除を取得したとする政府報告書が公表されていた。

しかし与正氏は、地雷爆発が韓国側の自作自演だと述べ、北朝鮮側から期待通りの反応が得られなかったことから医療機器支援計画へと舵を切っただけだと指摘した。

また、「韓国当局の行動を見ていると、すべてが一方的な判断と一方的な決定、一方的な発表ばかりだ」とし、それは「政治的に未熟であるか、生まれつきの愚か者かのどちらかだ」と蔑んだ。

金正恩氏が2024年に韓国を主敵と定めて以降、国境を永久に封鎖する取り組みの一環として、北朝鮮軍は国境沿いに地雷を敷設し、対戦車障壁の建設を進めてきた。

韓国の姜信哲国防相によると、先月の爆発を引き起こした地雷は、北朝鮮によるこうした取り組みの一環として敷設されたものとみられている。(c)AFP