【10月8日 AFP】韓国政府は7日、スポーツで功績を上げた選手らへの兵役免除特例を縮小する方針を示した。愛知・名古屋アジア大会で優勝したサッカー男子代表の選手が兵役免除を喜ぶ言動を見せ、国民から批判が相次いだことを受けた措置。

韓国では、健康な男性は原則として28歳になるまでに18~21か月の兵役に就くことを義務付けられている。一方、アジア大会の金メダリストや五輪のメダリストらは事実上免除され、数週間の基礎軍事訓練を受けるだけで済む。

サッカー男子代表が先週のアジア大会で優勝した後、主将の李期奕(イ・ギヒョク)選手(26)が試合後のインタビューで「軍隊には行かない」と発言し、批判が殺到した。

さらに、朴昇洙(パク・スンス)選手が、除隊時にかぶる帽子を斜めにかぶって笑顔で敬礼する写真を交流サイト(SNS)に投稿。批判がさらに強まった。

崔輝永(チェ・フィヨン)文化体育観光相は7日、同省に対する国政監査で、「制度をより公平なものにし、より厳格な基準を適用すべきだという点について、国民の間に幅広い合意があると考える」と指摘。「(兵役免除の特例は)縮小する方向に進まざるを得ない」と述べた。

別の審議で、姜信哲(カン・シンチョル)国防相は、同省の目標は「兵役免除特例を段階的に縮小し、最終的には廃止することだ」と述べた。

両選手は批判を受けて謝罪。李選手は自身の発言について「軽率だった」と述べた。

韓国で兵役免除はデリケートな問題で、スポーツ選手は通常、この話題を避ける。

孫興民(ソン・フンミン)選手は2018年にインドネシアで開催されたアジア大会で韓国代表を金メダルに導いた後、兵役免除について尋ねられると、「そのことを考えるよりも、この大会で優勝するためにここへ来た」と答えていた。(c)AFP