韓国・地方のがん手術、地元完結率47.9%…熟練専門医の高齢化も進行
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【10月08日 KOREA WAVE】韓国で地域医師制度の本格導入を控える中、地方の国立大学病院で、がんや小児白血病を担当する熟練専門医の高齢化が進んでいることが分かった。地方では、がん患者が居住地域内で手術を受ける割合も半数に届かず、新たな医療人材が現場に配置されるまでの重症医療の空白に備える必要があるとの指摘が出ている。
韓国国会保健福祉委員会に所属する与党「共に民主党」のホ・ジョンシク議員が、全国の国立大学病院と国民健康保険公団から受け取った資料を分析したところ、首都圏以外の国立大学病院14カ所で主要ながん・小児白血病を担当する専門人材は計351人だった。
このうち100人(28.5%)が2037年までに65歳以上になる。2027年時点で65歳以上となるのは12人で、2028~2032年に32人、2033~2037年には新たに56人が65歳に達する。
病院別では、江原大学病院が専門人材18人のうち10人(55.6%)、済州大学病院が20人のうち10人(50.0%)、慶尚国立大学病院が37人のうち17人(45.9%)で、2037年までに既存の専門人材の半数前後が65歳以上になる。
専門人材の首都圏への集中も鮮明だ。全国の国立大学病院16カ所に勤務する関連専門人材498人のうち、首都圏の2病院に147人、地方の14病院に351人が勤務している。
1病院当たりでは首都圏が平均73.5人、地方が25.1人で、首都圏は地方の約2.9倍だった。平均年齢も首都圏の47.1歳に対し、地方は48.4歳と1.3歳高かった。
地域内でがん手術を受けられる医療基盤にも格差がある。2025年の主要10種類のがん手術患者を分析した結果、地方の患者6万6327人のうち、居住地域内で手術を受けたのは3万1761人で、地域内完結率は47.9%にとどまった。半数を超える患者が居住地域を離れて手術を受けたことになる。
一方、首都圏では患者6万5256人のうち4万6899人が居住地域内で手術を受け、地域内完結率は71.9%だった。地方との差は24.0ポイントに上る。
韓国政府は2027年度から、ソウルを除く32の医学部で地域医師選抜枠を導入する計画だ。最初の選抜人数は490人で、6年間の医学教育を経て2033年から医師免許取得者が出る見通しだ。
ただ、がん手術や小児白血病など高度な熟練が求められる分野では、医師免許取得後も研修や専門医資格の取得、臨床経験の蓄積に相当な時間がかかる。地域医師制度が実際に地方の重症医療人材の拡充につながるまで、既存の熟練医師の高齢化による空白を防ぐ対策が必要とされている。
許議員は「地方の国立大学病院14カ所の主要ながん・小児白血病専門人材351人のうち100人、28.5%が2037年までに65歳以上になる」と指摘。「地方のがん手術の地域内完結率も半数に届かないだけに、重症医療の空白が現実になる前に先手を打って備える必要がある」と強調した。
さらに「新たな人材の育成を待つだけでなく、既存の熟練人材が診療を続けられる環境を整えるとともに、病院別、診療分野別に後継の専門人材を育成する必要がある」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News