ソウル市江南区のGS25店舗に並ぶ「民音社パン」=2026年9月1日 (c)news1
ソウル市江南区のGS25店舗に並ぶ「民音社パン」=2026年9月1日 (c)news1

【10月07日 KOREA WAVE】韓国のコンビニエンスストアGS25が、出版社の民音社と共同で発売した「民音社パン」の販売を10月で終了する。

発売から9月末までの累計販売数は160万個を超え、現在も店頭で簡単には見つけられないほど人気が続いているが、GS25は予定通り販売を終えることを決めた。

業界によると、GS25は10月7日の最終発注をもって民音社パンの販売を終了する予定だ。

民音社パンは、GS25が民音社と共同で8月21日に発売した商品。全4種類の商品に、民音社の世界文学全集の作品を使ったしおり15種類と、詩集の作品を使ったしおり5種類の計20種類から、いずれか1枚をランダムで封入した。

購入するまでどのしおりが入っているか分からない仕組みが収集意欲を刺激し、しおりのデザインや文言もSNSなどで話題となり、発売直後から人気を集めた。

GS25によると、発売後の販売率は100%に近い水準を維持。9月30日までの累計販売数は160万個を突破した。商品ごとに価格は異なるが、平均約3200ウォン(約350円)として単純計算すると、小売価格ベースの売り上げは50億ウォン(約5億5000万円)を超える。

民音社パンの効果は商品の売り上げだけにとどまらなかった。商品を求める消費者が在庫を確認するため、GS25の公式アプリ「ウリトンネGS」を利用し、アプリ利用者の増加にもつながった。

同アプリでは周辺のGS25店舗を検索し、商品ごとの在庫を確認できる。民音社パンが発売された8月21~31日の1日当たりのアクティブユーザー数は、前月同期比で約15%増加した。

8月の新規インストール数も39万9988件と、2026年の月間最多を記録した。新規利用者のうち20~30代が65.3%を占めた。民音社パンの購入者に占める20~30代の割合も68%で、主要な購入層とアプリの新規利用者層がほぼ重なった。

こうした成果が出ているにもかかわらず、GS25は予定通り販売を終了する。一般的に小売企業にとっては、ヒット商品の販売期間をできるだけ延ばす方が目先の売り上げには有利だ。

一方、コラボ商品では「限られた期間しか買えない」という希少性や新鮮さも人気を左右する。人気が落ちるまで販売を続けるより、関心が高いうちに終了することで、商品のイメージを保てる可能性もある。

民音社パンは発売から2カ月足らずで販売を終えることで、消費者に「買えるうちに買う商品」という印象を残す形となる。今後、消費者から再発売を求める声が続けば再びコラボする余地もあるが、現時点で再発売は決まっていない。

GSリテールの関係者は「大きな支持を得た民音社パンの販売を中止する決定は簡単ではなかった。今が最も適切な終了時期だと判断したようだ」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News