韓国ロケット「ヌリ号」に10基の超小型衛星…宇宙で新薬研究やAI・国産半導体を実証
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【10月07日 KOREA WAVE】韓国型ロケット「ヌリ号」の5回目の打ち上げで、韓国企業や大学、研究機関が開発したキューブサット10基が宇宙へ向かう。医薬品の結晶成長から人工知能(AI)、韓国製半導体、レーザー光通信まで、さまざまな新技術を実際の宇宙環境で試験することが目的だ。
韓国宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院によると、7日午後0時25分に打ち上げ予定のヌリ号には、主衛星となる超小型衛星群2~6号の5基とキューブサット10基が搭載される。
宇宙スタートアップ、スペースリンテックの「BEE-1012」は、地球低軌道の微小重力環境で医薬品の結晶成長実験に取り組む。地上では重力の影響で結晶の成長過程に対流や沈殿などが生じる可能性があるが、微小重力下ではこうした影響を抑えられるため、宇宙は医薬品の結晶化研究の新たな実験空間として注目されている。
韓国製のニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)を使ったオンボードAIも搭載し、結晶がいつ生成され、どのように成長するかを衛星上で直接判定する。これまで地上管制に依存していた判断機能の一部を宇宙へ移す試みとなる。
スペースリンテックのユン・ハクスン代表は、ヌリ号の4回目の打ち上げでは1日2回、数分間しか管制できず、結晶成長のデータを受けて実験条件を変更することができなかったと説明。「今回はAIが判断して適切なタイミングで介入し、狙った結晶を作り出すことが目標だ」と述べた。
韓国製の宇宙部品や半導体も実証される。韓国航空宇宙研究院の「国産素子部品宇宙検証プラットフォーム2号」は、韓国製の電気・電子部品や半導体の研究成果について、実際の宇宙環境で性能を検証する。SKハイニックスのDRAMとUFSを含む韓国開発の素子・部品6種類が搭載される。
大田市の「大田サット1号」も宇宙技術の実証機となる。16U級の機体には1.5メートル級の電子光学カメラや衛星撮影カメラ、高減衰展開型太陽電池パネル、宇宙用3D積層型大容量メモリーなどを搭載。宇宙企業の技術を検証するとともに、大田地域の都市空間の変化も観測する。
ほかのキューブサットもそれぞれ異なる任務を担う。「パーサット02」は済州周辺の海洋ごみや海流を観測し、「ユリシス」は微小粒子状物質の移動を追跡しながら韓国製探査ローバー用コンピューターを試験する。「SD-1Sat」と「GBSat」は宇宙放射線環境を観測し、「SLEDGE」は電離圏と衛星測位システム(GNSS)のジャミングデータを収集する。
コスモワークスの「JACK-007」は地球観測と衛星の製作・運用技術を検証し、朝鮮大学の「CP-SAT」はLEDとレーザーを利用した光通信を実証する。
ヌリ号の継続的な打ち上げは、韓国企業にとって実際の宇宙環境で技術を検証し、経験を積み重ねる機会にもなっている。
ユン代表は「宇宙で実証する機会を得ることは本当に重要だ」とし、今回も参加したことで多くの技術的進歩があったと説明。コスモワークスのキム・ソクジュン代表も、前回の打ち上げで得た経験や課題を今回に反映したとして、「経験が蓄積されれば2回目は最初より容易になり、開発速度も上がるなど利点が多い」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News