韓国、北朝鮮の極超音速ミサイルに多層防衛…国防省「米韓の軍事資産で探知・迎撃可能」
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【10月07日 KOREA WAVE】北朝鮮が極超音速の中距離弾道ミサイル(MRBM)の開発に成功したと主張する中、韓国軍の対応能力に注目が集まっている。韓国国防省は、米韓が保有する軍事資産だけでも探知・迎撃が可能な水準と評価しており、発射前の兆候把握から実際の迎撃まで多層的な防衛網で対応できるとの見方を示している。
韓国軍当局や専門家によると、北朝鮮が3日に元山付近から日本海に向けて発射したミサイルは、円すい形の弾頭と中距離級の2段式固体燃料推進体を組み合わせた形とみられる。推進体は極超音速中距離弾道ミサイル「火星16ナ」に使われたものと似ていると分析されている。
下降段階で高度を再び上げる波状の変則軌道や低高度飛行などを見せたと推定される。北朝鮮は推進体を液体燃料式から2段式固体燃料に変更し、飛行軌道を変化させる技術を繰り返し試験するなど、関連技術の高度化を進めているという。
韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務総長は、グアムの米空軍基地など中距離の標的に対し、「火星16ナ」や今回公開された円すい形ミサイルで防衛網の突破を狙っていると分析。今回の発射公開は「北朝鮮の極超音速兵器体系が事実上、完成段階に達したことを意味する」と指摘した。
一方、飛行距離を巡っては韓国、日本と北朝鮮の主張が食い違っている。韓国軍合同参謀本部は約700キロ、日本側は約680キロ飛行したと判断したが、北朝鮮は1000キロ飛行して目標に命中したと主張している。
キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党総務部長は、波状の変則軌道によって韓国と日本が途中で目標を見失ったと主張。低高度での飛行軌道変更能力や人工知能(AI)の導入にも言及し、「この攻撃を避ける方法は事実上ない」としている。
ただ、専門家は北朝鮮の技術高度化を警戒しながらも、北朝鮮側の主張だけで米韓のミサイル防衛網を無力化できる「迎撃不可能な兵器」と判断することは難しいとみている。極超音速ミサイルは飛行中に高度や方向を変えるため、従来の弾道ミサイルより探知、追跡、迎撃が難しくなるが、実際の難易度は機動性や飛行高度、終末段階の速度などに左右されるためだ。
北朝鮮が極超音速ミサイルを発射した場合、米韓は「発射前の探知・抑止、発射後の早期警戒、継続追跡、多層迎撃」を一体化して対応するとみられる。
韓国国防研究院(KIDA)のユ・ジフン研究委員は、極超音速ミサイルへの対応では「どれだけ早く探知するかより、どれだけ切れ目なく追跡できるかが重要だ」と指摘した。
韓国の地上レーダーに加え、米国の宇宙配備型早期警戒システム、米韓のイージス艦、地上・海上の各種センサーの情報をリアルタイムで統合することが重要になるという。さらに、飛行高度や軌道に応じてイージス弾道ミサイル防衛(BMD)、高高度防衛ミサイル(THAAD)、パトリオットなどを連携させ、迎撃の可能性を高められるとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News