韓国・患児死亡を捜査、小児救急センターを家宅捜索…医療界と警察が「過剰捜査」巡り対立
このニュースをシェア
【10月06日 KOREA WAVE】韓国・京畿南部地域の病院で患児が死亡した事件を捜査している警察が、診療時間中に小児救急センターで捜索令状を執行したことを巡り、医療界と警察が対立している。
大韓小児救急医学会は、救急患者を診療する現場での捜索は医療従事者の注意をそらし、診療を萎縮させる過剰な措置だと批判。一方、警察は患者がいない診察室から確認し、残る診察室については診療が終わるまで待つなど、影響を最小限に抑えたと反論した。
同学会は1日、「9月30日、捜査機関が診療中の小児救急センターで捜索令状を執行したことに深刻な懸念を表明する」との声明を発表した。
この小児救急センターでは最近、チアノーゼの症状が出た子どもが治療中に死亡する事故が発生。警察は事故から約2カ月後の9月30日、センター内の診察室3室を対象に捜索令状を執行した。
学会は「小児救急センターは数秒の遅れでも子どもの生死を左右する特殊な診療区域だ」と指摘。「突然の捜査員の訪問と現場での令状執行は、医療従事者の注意をそらし、診療の流れを妨げざるを得ない」と主張した。
さらに、捜査に協力してきた病院や医療従事者に対して捜索令状を執行したことについて、「捜査の比例性と必要最小限の原則を逸脱した過剰な措置」と批判。「患児の命を扱う現場の診療権を損ない、診療を萎縮させるような捜査方法は再考されるべきだ」と訴えた。
これに対し警察は、診療への支障を避けるため、人員や捜索時間を最小限にしたと説明した。
捜査チームは9月30日午前10時ごろ病院を訪れ、まず病院の法務担当部署に令状執行を通知。午前11時ごろ、小児救急センター内の診察室3室を確認しようとしたが、1室では患者を診療中だったため、空いていた2室を先に確認した。
警察によると、捜索は医療機器や内部構造の確認にとどまり、2室とも約15分で終了した。病院という場所を考慮し、捜査員も2人だけを投入したという。
患者がいた残りの診察室については約4時間待ち、午後3時30分ごろに入室。約2分間、内部を確認したとしている。
警察関係者は「捜査手続きに従い、裁判所が発付した令状を適法に執行した」とした上で、「病院という特性を考慮して最小限の人員を投入し、できるだけ影響を与えない方法で令状を執行した」と説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News