ソウル市瑞草区「THE H BANGBAE」の外観=現代建設(c)MONEYTODAY
ソウル市瑞草区「THE H BANGBAE」の外観=現代建設(c)MONEYTODAY

【10月06日 KOREA WAVE】2026年9月に入居が始まったソウル市瑞草区のマンション「THE H BANGBAE」で、便器の交換を求める苦情が相次いでいる。便器後部の水よけ部分の施工が不十分で、浴室を水洗いすると内部に水がたまり、悪臭やカビが発生する恐れがあるとの懸念からだ。

再開発・再建築業界によると、THE H BANGBAEには大林バスの「DST550P」が設置されている。この製品は水タンクと排水口を壁の内部に埋め込む壁付け型の便器だ。

一般的な壁付け型便器は、便器本体が床に接しない「浮いた」状態で設置されるため、床を掃除しやすいというメリットがある。しかし、THE H BANGBAEに設置された製品は壁付け型の構造でありながら、一般的な便器と同様に本体が床に接する方式を採用している。

入居者が問題視しているのは、便器後部にある水よけカバーだ。この部分の仕上げが不十分で、便器の後ろ側に水をかけると内部に水が入り込み、たまる可能性があるという。

入居者からは、水が長期間たまったままになると悪臭やカビが発生する恐れがあるとの声が上がっている。また、便器と壁側の配管との接続部分が十分に密着しておらず、隙間から虫が侵入する可能性があるとの苦情も出ている。

施工を担当した現代建設は、一部の施工については補修できるものの、便器自体の交換は難しいとの立場だと伝えられている。

入居者の一人は「壁付け型便器の最大のメリットは床に接する部分がなく、掃除が簡単なことだが、現状では乾式の浴室のように雑巾で拭くしかない」と訴えた。

さらに「自費で別の便器に交換したくても、浴室の広さや排水管の高さに合う壁付け型便器を探すのも難しい。壁付け型と床置き型の欠点だけを組み合わせたようなものだ」と話した。

現代建設の関係者は「この苦情については把握している」とし、「便器メーカーと解決策を検討している」と説明した。

ソウル市江東区のマンション「オリンピックパークフォレオン」でも、以前から便器を巡る問題が続いている。こちらでは、いわゆる「尿が飛び散る便器」が問題となった。

入居者1625人は、便器本体が便座より小さく、使用時に尿が飛び散るとして、国土交通省の欠陥審査・紛争調整委員会に審査を申し立てた。一部の入居者は、この便器によって尿道炎や膀胱炎などを発症したとも主張している。

対立は現在も続いている。現代建設、HDC現代産業開発、大宇建設、ロッテ建設の共同施工会社4社と便器メーカーのスタンダードインターナショナルは、この問題を巡り、2026年8月に入居者を相手取って債務不存在確認訴訟を起こした。

施工会社側は入居者に送った訴訟案内文で「組合の指定に従って当該便器を正常に施工しており、製品自体の構造・品質上の欠陥は確認されていないため、交換する必要はない」と説明。「便座の交換案を受け入れる入居者とは、合意によって紛争を終結させる」としている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News