労働新聞(c)news1
労働新聞(c)news1

【10月05日 KOREA WAVE】北朝鮮が極超音速中距離弾道ミサイル(MRBM)の開発完了を事実上宣言した。極超音速短距離弾道ミサイル(SRBM)に続き、朝鮮半島だけでなく日本など域内の主要標的を狙える極超音速攻撃能力を確保したとの分析が出ている。

朝鮮労働党機関紙は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が3日に日本海方向で実施された中距離戦略ミサイル発射訓練を直接視察したと報じた。娘も同席した。

同紙によると、ミサイルは北東方向に発射され、日本海上の約1000キロ離れた地点に設定された標的に命中したという。

今回のミサイルには、極超音速中距離弾道ミサイル「火星16ナ」に採用された1、2段式の固体燃料推進体と7軸の移動式発射台(TEL)が使われたと分析されている。弾頭部分は2022年1月の極超音速ミサイル試験発射時に公開されたものと似た円すい形で、固体燃料推進体と極超音速弾頭を組み合わせたとみられる。

北朝鮮が低高度での飛行軌道変更能力や、波のように高度を変える飛行能力を誇示したとの見方もある。報道写真に映った画面では、ミサイルの軌跡が降下局面から再び上昇する形を示していた。

韓国軍合同参謀本部は飛行距離を700キロ以上、日本側は約680キロと推定しており、北朝鮮が主張する1000キロとは差がある。北朝鮮が標的地点の具体的な座標まで公開したのは、極超音速ミサイル技術を強調する狙いとの分析が出ている。

今回の発射により、北朝鮮が短距離から中距離までを網羅する極超音速兵器体系の高度化を進めているとの見方が強まった。記事では、朝鮮半島だけでなく日本やグアムの米空軍基地など、北東アジアの広い範囲が射程に入るとしている。

北朝鮮自身も今回を「発射訓練」と位置付け、極超音速兵器が開発段階を越えて実戦運用段階に入ったことを誇示した。

韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務総長は、円すい形の極超音速ミサイルの4回目の発射公開について「単なる武力誇示ではなく、極超音速兵器体系の高度化が完成段階に入ったことを誇示するもの」と分析した。

キム総書記は発射訓練について、戦略ミサイル部隊が重要な攻撃兵器を運用する専門能力と即応態勢を示したとして満足感を表明。戦略的攻撃手段の信頼性と威力を相手に繰り返し認識させる必要があると強調した。

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は3日午前6時30分ごろ、江原道元山付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。2026年に入って16回目のミサイル発射で、西部戦線の非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍の地雷が爆発した事件から12日後だった。

キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党部長は発射当日、韓国と日本がミサイルの軌道追跡に失敗したと主張。低高度での飛行軌道変更能力と人工知能(AI)の導入に言及し、「この攻撃を避ける方法は事実上ない」と主張した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News