中国軍・海警局が「妨害行為」 南シナ海の2海域で フィリピン非難
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【10月5日 AFP】フィリピンは4日、南シナ海の領有権を争う2海域において、中国軍と海警局がフィリピン側の航空機と船舶に対して妨害行為を行ったと非難した。
フィリピン軍の発表によると、スカボロー礁付近で3日、定例の哨戒活動を行っていた自国軍のセスナ208ターボプロップ機に対し、中国軍のJ16戦闘機が妨害行為を行った。
比軍は声明を発表し、「J16はフィリピン機への急接近や危険な操縦を繰り返し、前方に割り込んだり周囲を旋回したりしたほか、フィリピン機の真後ろについたりした」と指摘している。
フィリピン機は無事に任務を完了したものの、フィリピン軍はこの事案について「法に則った運用を行うフィリピン政府の船舶および航空機に対する、危険で威圧的な行動の常態化したパターンの一環だ」と非難した。
この空中での事案について、中国政府からの即座の反論やコメントは出されていない。フィリピン政府によると、南シナ海をさらに南下した南沙(スプラトリー)諸島でも別の事案が発生している。
フィリピン沿岸警備隊によると、フィリピンが実効支配するパグアサ島と、中国が占拠するスビ礁との間の海域で、ダイナマイト漁を行っているとみられる漁船に近づくため小型ボートを発進させた。
すると、中国海警局の船2隻と中国海軍のヘリコプター1機がボートにアプローチし、ヘリはボートの上空を4回周回したという。
海警局の1隻は「フィリピンのボートを追尾して進路を妨害」し、一時フィリピン側のボートから約9メートルの距離まで接近した。
フィリピン側は「安全上の理由」から追跡を中止し、パグアサ島に引き返したという。
比沿岸警備隊は「中国海警局にはパグアサ島の領海内で取り締まる権利はない。フィリピン当局の妨害をしたことで、中国海警局は海洋環境を守るどころか、違反の疑いがある漁船の逃走を容易にした」と批判した。
中国は国際機関の仲裁判断で法的な根拠がないと示されたにもかかわらず、同海域の大部分の領有権を主張し続けている。(c)AFP