【10月5日 AFP】<更新> ブラジル大統領選は4日、開票率98.64%の時点で、右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が得票率47.27%、左派で現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(80)が44.88%となり、いずれも当選に必要な過半数に届かず、決選投票に進むことになった。

ドナルド・トランプ米大統領が支持する中南米の右傾化の流れが続くか注目される中、25日に決選投票が行われる。

フラビオ氏は、2022年の大統領選で再選に失敗した後、クーデターを企てた罪で禁錮27年の刑に服しているジャイル・ボルソナロ前大統領の長男。「変革」を掲げて選挙戦を展開し、有権者の大きな関心事である犯罪への厳しい対応を公約している。

フラビオ氏はリオデジャネイロで投票後、「ブラジルはこれ以上の苦しみや、これほど高い税金、これほど多くの女性が殺される状況には耐えられない。ブラジル国民を解放したい」と語った。

4期目を目指す左派重鎮のルラ氏は、トランプ氏からの圧力によってブラジルの主権が危機にさらされていると有権者に警告してきた。

サンパウロ州で投票後、「国民は民主主義体制を強化するのか、それとも野蛮に戻るのかを選ばなければならない」と述べた。

今回の選挙戦では、政策や公約よりもスキャンダルや中傷合戦が目立つ中、トランプ氏の存在が注目を集めている。

フラビオ氏の集会では巨大な米国旗やトランプ氏の画像が掲げられた。トランプ氏は選挙を「非常に注意深く」見守っていると述べているが、フラビオ氏への支持は表明していない。

トランプ氏は、自身と盟友関係にあるボルソナロ前大統領の裁判や、不公正と主張する貿易慣行などを巡り、関税や制裁によりブラジル政府に圧力をかけている。(c)AFP