ブラジル大統領選、ルラ氏とフラビオ・ボルソナロ氏が接戦 トランプ氏も注視
このニュースをシェア
【10月5日 AFP】南米ブラジルで4日、大統領選の投票が行われた。同日夕に締め切られ、数時間後に結果が判明する見通し。左派で現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(80)と右派でジャイル・ボルソナロ前大統領の長男フラビオ・ボルソナロ上院議員(45)の接戦となっており、ドナルド・トランプ米大統領が支持する中南米の右傾化の流れが続くか注目される。
4期目を目指す左派重鎮のルラ氏は、トランプ氏からの圧力によってブラジルの主権が危機にさらされていると有権者に警告してきた。
サンパウロ州で投票後、「国民は民主主義体制を強化するのか、それとも野蛮に戻るのかを選ばなければならない」と述べた。
ルラ氏と激戦を繰り広げるのがフラビオ氏だ。2022年の大統領選で再選に失敗した後、クーデターを企てた罪で禁錮27年の刑に服しているボルソナロ前大統領の息子。
フラビオ氏は「変革」を掲げて選挙戦を展開し、有権者の大きな関心事である犯罪への厳しい対応を公約している。
フラビオ氏はリオデジャネイロで投票後、「ブラジルはこれ以上の苦しみや、これほど高い税金、これほど多くの女性が殺される状況には耐えられない。ブラジル国民を解放したい」と語った。
世論調査では、両候補とも4日の投票で当選に必要な過半数を獲得する可能性は低く、25日の決選投票でも接戦になるとみられる。
ブラジルでは電子投票機が使用されており、投票終了から数時間以内に結果が判明する見通し。
リオデジャネイロで金融関係の仕事に就くジャナイナ・オリベイラさん(45)は、「ましな方に投票する」と述べ、フラビオ氏に投票した。
介護職のオスカリナ・デ・オリベイラさん(62)は、ルラ氏に投票するつもりだったが、投票所で投票先をフラビオ氏に変え、「何が起きるか、何か変わるか見てみたかった」と語った。
今回の選挙戦では、政策や公約よりもスキャンダルや中傷合戦が目立つ中、トランプ氏の存在が注目を集めている。
フラビオ氏の集会では巨大な米国旗やトランプ氏の画像が掲げられた。トランプ氏は選挙を「非常に注意深く」見守っていると述べているが、フラビオ氏への支持は表明していない。
トランプ氏は、自身と盟友関係にあるボルソナロ前大統領の裁判や、不公正と主張する貿易慣行などを巡り、関税や制裁によりブラジル政府に圧力をかけている。
ルラ氏はトランプ氏に対し、選挙に干渉しないよう繰り返し警告している。(c)AFP