アートボックス明洞中央店の外観(c)MONEYTODAY
アートボックス明洞中央店の外観(c)MONEYTODAY

【10月03日 KOREA WAVE】Kブランド人気がオリーブヤング、ダイソー、ムシンサを超え、40年の歴史を持つ文具・雑貨店「アートボックス」にも広がっている。韓国の文具市場低迷で2020年には赤字に陥ったが、最近は外国人観光客の間で韓国アイテムのギフト購入スポットとして注目され、業績が回復している。

金融監督院の電子公示システムによると、アートボックスの2025年の売り上げは2697億ウォン、営業利益は230億ウォンだった。2020年には売り上げ1105億ウォン、24億ウォンの赤字を記録していたが、5年で売り上げは2倍以上に増加し、営業利益も黒字転換した。営業利益率は8%台となり、2〜3%台とされる流通業界の平均水準を大きく上回った。

業績改善の背景には、キャラクター商品を中心とした事業構造の転換とKカルチャー人気がある。

アートボックスは、紙製品や筆記用品など文具中心だった商品構成から脱却し、ファンシー雑貨、玩具、生活・インテリア用品、ファッション雑貨、デジタル用品、美容、レジャー、食品などへ事業領域を広げた。

現在は1店舗あたり約2万種類の商品を取り扱い、毎月1000種類以上の新商品を発売することで、変化する消費トレンドに対応している。

アートボックスは2026年8月末時点で韓国内に221店舗を展開している。加盟店は3店舗のみで、大半は直営店となっている。2019年に100店舗を突破し、2025年には200店舗を超えた後も出店を続けている。

流通業界では、5000ウォン以下の低価格市場で存在感を高めるダイソーに対し、1万〜2万ウォン台の中価格帯市場ではアートボックスが影響力を拡大しているとの見方が出ている。

外国人観光客の間では、韓国土産を購入できるスポットとして定着している。明洞、弘大、新村、コエックスなど主要エリアの店舗では、外国人による売り上げ比率が約80%に達するとされる。アートボックスの小さくかわいらしいキャラクターIP商品が「韓国でしか購入できない商品」と認識されるようになったことが背景にあるとみられる。

アートボックスはKカルチャー人気を追い風に海外市場への進出も進めている。現在、米国、カナダ、オーストラリア、日本、モンゴル、カザフスタン、エクアドルの7カ国で57店舗を運営しており、年末までに70店舗程度へ増える見込みだ。

2026年にオープンした海外の新店舗も人気を集めた。8月22日にオープンしたモンゴル・ウランバートルのCEN店は、オープン当日と翌日の2日間、アートボックス国内外の全店舗の中で売り上げ1位を記録した。

アートボックスは1984年にサムスン出版社内の事業部としてスタートし、1986年に独立系列会社として発足した。サムスン出版社の系列会社として運営されてきたが、2022年8月にサムスン出版社が一部株式を売却して持ち株比率を下げたことで、連結子会社から外れた。

現在は、サムスン出版社のキム・ジンヨン会長の義弟にあたるチョ・ソクヒョン代表が率いている。チョ代表は2025年末時点でアートボックス株式39.2%を保有する筆頭株主となっている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News