韓国の医療観光、10件中9件が首都圏に集中…全羅南道は5年連続最下位
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【10月03日 KOREA WAVE】韓国で外国人患者を対象とする医療観光市場が急速に拡大し、大きな経済効果を生む一方、訪問や消費が首都圏に集中し、地域間格差が広がっているとの指摘が出ている。
国会文化体育観光委員会に所属する与党「共に民主党」のチョ・ゲウォン議員が韓国観光公社から提出を受けた資料によると、外国人患者の誘致実績は2023年の25万3309人から、2024年に40万4871人、2025年には49万3128人へ増加した。
ただし、この数字は韓国観光公社が広報・マーケティングの成果指標として管理するビジネスセンター会員を中心とした集計で、韓国保健産業振興院による外国人患者の統計とは対象範囲などが異なる。同振興院の基準では、2025年の外国人患者は201万1822人だった。
外国人患者が増える一方、地域別の格差は拡大した。医療機関の所在地を基準とした外国人による医療業種の訪問割合を見ると、首都圏は2021年の72.9%から2025年には91.2%に上昇。訪問10件のうち9件以上が首都圏に集中した。
一方、全羅南道は5年連続で全国最下位となり、直近2年間は0.0%台にとどまった。
消費額でも地域差が鮮明になった。ソウルの外国人による医療業種1件当たりの消費額は、2021年の25万ウォン(約2万7000円)から2025年には50万3000ウォン(約5万3000円)へ倍増した。一方、全羅南道は同期間に13万3000ウォン(約1万4000円)から8万1000ウォン(約8600円)へ減少し、全国最下位となった。首都圏以外の平均21万6000ウォン(約2万3000円)も大きく下回った。
産業研究院によると、2025年に外国人患者と同伴者が医療観光で支出した総額は12兆5000億ウォン(約1兆3300億円)で、このうち医療費は3兆3000億ウォン(約3500億円)と推計された。付加価値誘発効果は約10兆5000億ウォン(約1兆1200億円)、生産誘発効果は22兆8000億ウォン(約2兆4200億円)に達する。
チョ議員は、医療施設が首都圏に集中している現実を考慮しても、医療観光による経済効果が首都圏に偏る状況は国家の均衡発展という観点から改善が必要だと指摘した。
その上で、文化体育観光省と韓国観光公社に対し、医療観光の恩恵や波及効果を地方へ分散させる方策を積極的に検討するよう求め、全羅南道の豊富な保養・観光資源と組み合わせた滞在型モデルなど、地域の均衡発展につながる実効性のある支援策を早急に整える必要があると強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News