韓国、水素バス1800台を2026年中に普及へ…最大の壁は車両価格より充填インフラ
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【10月03日 KOREA WAVE】韓国政府と自動車業界が水素バスの普及を加速させている。車両価格は比較的高いものの、航続距離が長く、燃料の充填時間も短い。政府の補助金によって運輸事業者の実質的な負担も抑えられている一方、最大の課題として水素充填所の不足が浮上している。
政府によると、気候エネルギー環境省は低床型800台、高床型1000台の計1800台の水素バスを2026年中に普及させる計画だ。バスを含む水素自動車計7820台の普及に国費5762億ウォン(約611億円)を投入する。
2026年からは購入支援も強化した。735億ウォン(約78億円)の予算を投じ、バス1台当たり最大2億ウォン(約2120万円)について長期・低金利融資を提供する。自治体も補助を拡大しており、忠清南道は水素バスへの補助金を低床型で3300万ウォン(約350万円)、高床型で1億1000万ウォン(約1170万円)引き上げた。
現代自動車は車両供給だけでなく充填インフラの拡大にも乗り出した。運輸会社のソンジングループや水素充填所事業者ハイネットなどと協力し、金浦と坡州の車庫にあるCNG充填所を水素充填所へ転換する。ソンジングループは2032年までに水素バス480台を段階的に導入する計画だ。
水素バスの価格は1台6億~7億ウォン(約6360万~7420万円)で、3億~4億ウォン(約3180万~4240万円)の電気バスや、2億ウォン(約2120万円)前後のディーゼル・CNGバスより高い。
ただ、国と自治体から水素バスには計3億ウォン(約3180万円)程度、電気バスには1億~2億ウォン(約1060万~2120万円)程度の購入補助金が支給される。このため実質的な購入価格は水素バスが3億~4億ウォン(約3180万~4240万円)、電気バスが2億ウォン(約2120万円)前後まで下がる。
燃料費の差も小さい。韓国運輸産業研究院の2023年の研究では、バス1台当たりの年間燃料費は水素バスが2776万ウォン(約294万円)、電気バスが2629万ウォン(約279万円)だった。一方、CNGバスは6636万ウォン(約703万円)、ディーゼルバスは5031万ウォン(約533万円)だった。
政府は水素価格の上昇に合わせて燃料補助金を増額し、利用者の実質負担を一定水準に抑えている。水素価格が1キログラム当たり約1万1000ウォン(約1170円)まで上昇したことを受け、補助金を6000ウォン(約640円)まで引き上げ、実質価格を5000ウォン台(約530円台)に維持している。
一方、バス業界がより深刻な問題として挙げるのが充填インフラだ。水素バスを購入しても、充填所が不足すれば安定した運行が難しい。
ソウル市で水素バスを充填できる場所は現在、江西公営車庫の1カ所にとどまる。恩平区の津寛公営車庫などへの新設も進められているが、住民の反発などで遅れている。ソウル市内の水素バスは、市内バス7383台のうち81台と1%をやや上回る水準にとどまる。
中長期的には水素そのものの価格引き下げも課題となる。政府は2030年までに、製造過程で炭素を排出しないグリーン水素の価格を1キログラム当たり3500ウォン(約370円)まで引き下げる目標を掲げている。
水素分野の専門家は、再生可能エネルギーだけで製造するグリーン水素に限定すると生産量や価格競争力の確保が難しいとして、海外から水素を導入する方法も検討する必要があるとの見方を示した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News