【10月3日 AFP】フランス各地の高校で抗議デモが続く中、高校生らは放火したり警察に向かって物を投げつけたりし、警察側は催涙ガスを発射して対応している。活動家らは2日、教育環境の改善を求める抗議運動が激化する中、新たな集会を呼びかけている。

仏政府は高校に通う10代半ばから後半の生徒らが不満を表明する権利はあるとしながらも、警官が若者の集団に追いかけられ、蹴られ、殴られるといった暴力を非難している。

南部ラシオタでは、教師がガソリンをかけられた上、2人に暴行されたと当局が発表した。また、中西部トゥールでは9月30日に負傷した若い男性が右目の視力を失ったと、同市の検察官が2日に述べた。

同日、労働組合と生徒団体は抗議参加者に対し、政府への圧力を維持したまま6日に新たな集会を開くよう訴えた。高校生の権利擁護団体「高校生全国組合(USL)」のリヤド・ラニ代表は「私たちは政府に具体的な対応策を期待しているが、未だ何も示されていない」と述べている。

パリ首都圏から始まったこの運動は全国へ拡大。最高学年の生徒らが校舎への立ち入りを阻み、警察と激しく衝突している。生徒側は、過剰に長い授業時間、酷暑などの劣悪な教室の環境、教員の頻繁な欠勤などを改善するよう主張している。

エドゥアール・ジェフレ国民教育相によると、国内3700校のうち735校が2日に「何らかの影響」を受けたが、そういった学校の数は前日から30%減少した。負傷した職員数も前日の31人から3人に減ったという。同教育相は欠勤教員の補填を加速させる計画の着手を表明している。

一方、ロラン・ヌニェス内相は、2日に1747人が逮捕されたとし、「警察などへの物の投げつけをはじめ、治安機関や教師、ジャーナリスト、通行人への攻撃が多発した」と指摘した。

生徒側と当局は、互いに相手側の暴力を非難し合っている。

北部リールの高校生ジェームズさんは、「極めて暴力的な警察による弾圧が、生徒の怒りをあおっている」と指摘。「政府と対話しようとしているだけなのに、仲間の生徒が殴られ、首を絞められ、片目を失明させられ、四方から催涙ガスを浴びせられるのを見れば、怒りを覚えるのは当然だ」と訴えた。

一方、ヌニェス内相は、東部ベルフォールで若者の集団が1人の警官を取り囲んで地面に蹴り倒す映像について、「極めて暴力的で容認できない」と強い不快感を示した。

2日にパリでは、高校2校の出入り口が火災により損傷し、消防隊が出動して消火に当たった。また、デモ参加者への暴行疑惑を受け、警察は内部調査に着手している。(c)AFP