メルツ首相がウクライナ支援で「結束」呼びかけ、親ロ極右AfDの台頭に懸念
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【10月2日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は1日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援をめぐり、北大西洋条約機構(NATO)や欧州、さらには極右で親ロシアの政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が勢力を伸ばす自国内での結束を呼びかけた。
メルツ氏は「欧州の安全保障は今、ウクライナで危機に直面している。もしわれわれがモスクワを止めることに失敗すれば、ロシアの軍事機構は遅かれ早かれ、われわれ、そしてNATOそのものへと襲いかかってくるだろう」と警告した。
「ウェストファーレン平和賞」をNATOに授与する式典で演説したメルツ氏は、「軍事同盟に平和賞が贈られることに驚く人もいるかもしれない」と認めた。
しかし、同氏は大西洋横断の同盟関係がロシアとの軍事衝突を防いできたと強調し、「ロシアによる暴力的で拡張主義的な修正主義」の脅威に対抗し、「平和の大義に貢献している」と主張した。
さらに「モスクワとの交渉を成功させるには、結束と強さが不可欠だ。だからこそウクライナ政策において、米国をわれわれの側に引き留め続けなければならない」と述べた。
また、メルツ氏は直近の州議会選挙で躍進し全国的な世論調査でも首位に立つAfDに言及し、ドイツ国内でも統一した姿勢が必要だと訴えた。
「われわれドイツ人も分断を許してはならない。ハイブリッド攻撃であれ、モスクワが操るボットによるSNS上の扇動であれ、AfDとその背後にいるロシアの支持者らのスローガンであれ、分断されてはならない」と語った。
AfDはドイツ政府に対し、ウクライナへの軍事・財政支援の停止とロシアに対する制裁の解除、対話の再開を求めている。
メルツ氏は「然るべき時期が来れば、ロシアとの安定した、予測可能な関係を望んでいる」と強調しつつも、ウクライナ戦争が5度目の冬を迎えようとする中、西側同盟国はウクライナへの軍事支援を継続しなければならないと主張した。
NATOを代表して授賞式に出席したマルク・ルッテ事務総長もメルツ氏の主張に同調し、加盟国に対してウクライナへの支援を継続するよう呼びかけた。
ルッテ氏は「落ち着いて、これまで通りウクライナを支援し続けよう。プーチン氏はわれわれを脅迫し分断しようとしているが、失敗に終わるだろう」と語った。(c)AFP
