中国蘇州・陽澄湖の上海ガニ漁が解禁 スマート化と文化観光の融合で8200億円相当の産業規模へ
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【10月8日 CGTN Japanese】中国では上海ガニのシーズンを迎えました。9月28日午前、東部の淡水ガニの名産地である蘇州・陽澄湖で上海ガニの漁が解禁されました。地元協会によると、今年の陽澄湖産上海ガニの総生産量は約1万100トンを見込んでいます。上海ガニをめぐっては、陽澄湖に350億元(約8200億円)規模の産業チェーンを形成し、沿岸部で約10万人の雇用を創出しています。うち養殖部門は45億元(約1054億2000万円)で、残りの305億元(約7145億1800万円)は物流、加工、文化観光などの関連分野によるものです。
技術の発展が上海ガニ産業を後押ししています。昆山陽澄湖現代漁業産業園では、漁業用ロボットが給餌や投薬を担い、監視システムが養殖池の水質環境をリアルタイムでモニタリングしています。また、池の状況に応じて微細気泡による底部からの酸素供給を行い、カニ養殖の全工程の機械化とスマート化を実現しました。水揚げされたばかりの上海ガニはドローン輸送網で物流センターへ運ばれ、全国へ発送されます。現在では、国内各地への48時間以内の配送をほぼ実現しており、近隣の上海市では解禁日当日に購入することもできます。
カニを味わうことと文化観光を組み合わせる動きが近年、中国のカニ消費の新たなトレンドとなっています。陽澄湖周辺の昆山市巴城鎮は解禁日に観光ガイドとVlogを公開し、常熟市沙家浜鎮では農業技術を競う「カニ達人大会」を開催しました。また、相城区は秋の文化観光キャンペーン、蘇州工業園区はアウトドアスポーツ・ライフシーズンを展開しています。複数の地域が連携してカニを味わうことや音楽鑑賞、湖の遊覧、スポーツ、市場巡りなどを一つの観光コースに組み込み、長江デルタ都市圏における秋の小旅行の新たなスタイルを生み出しています。
陽澄湖周辺だけでなく、他のカニ産地でもこのモデルを導入しています。中国南西部の雲南省紅河ハニ族イ族自治州石屏県では、水田で養殖されたカニが次々と出荷されています。現地では上海ガニを中心的な観光コンテンツとし、古い村落の観光、田んぼでのカニ捕り、湖畔でのカニを味わう体験を一つのルートに結びつけています。これにより、周辺の農家民宿、特色ある飲食店、農産物販売などの幅広い業態の発展を後押しし、1000万元(約2億3000万円)以上の観光収入につながっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News