韓国映画「暗殺者(たち)」に歴史歪曲批判…ホ・ジノ監督「俳優たちも苦しんでいる」
このニュースをシェア
【10月01日 KOREA WAVE】韓国映画「暗殺者(たち)」のホ・ジノ監督は30日、最近浮上した「歴史歪曲」との批判について「俳優やスタッフは本当に懸命に取り組んだが、歴史歪曲という枠組みをかぶせられ、俳優たちまでかなり苦しんでいる」と述べた。ユーチューブチャンネル「ポン・ジウクのオフ・ザ・レコード」のインタビューで語った。
一部で指摘されているパク・チョンヒ(朴正熙)元大統領の関与を巡っては「パク・チョンヒ氏が妻ユク・ヨンス(陸英修)氏を殺すよう指示したという内容の映画を作ったわけではない。それでは矛盾があり、説得力もない」と否定した。過去のドキュメンタリーや関連記録などを参考に、当時の権力機関が介入した可能性を映画上の仮定として扱っただけで、特定の政治的目的はないとの説明だ。
映画は23日に韓国で公開された。1974年8月15日に起きたユク・ヨンス氏狙撃事件を題材に、事件を巡る疑惑や背後関係を追う内容で、俳優のユ・ヘジン、パク・ヘイル、イ・ミンホらが出演している。
公開後、政界を中心に、当時の捜査結果とは異なる可能性を提示して歴史を歪曲しているとの批判が出た。「国民の力」からは上映中止やホ・ジノ氏の国政監査への出席を求める声が上がり、ホ・ジノ氏や制作陣らが死者名誉毀損容疑で告発される事態にもなった。
制作陣は28日に声明を出し、当時の事件を巡る複数の記録に映画的な想像力を加えて再構成した作品だと説明。「歴史的事実を否定したり歪曲したりする目的で制作したものではない」と反論した。
論争は出演者らにも波及した。映画評論家のイ・ドンジン氏が事件を巡る疑問に触れたレビュー動画には批判的なコメントが相次ぎ、動画は非公開となった。ユ・ヘジン氏が出演するバーガーキングの広告動画もコメント機能が停止され、イ・ミンホ氏ら他の出演者のSNSにも批判が寄せられているという。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News