【10月1日 AFP】芸能界でよくみる「二世タレント」の流れが、ついに自然界にまでひろがってきた──。米アラスカ州の「一番太ったクマ」を決める毎年恒例のイベントで、今年は元王者の息子が、接戦となった決勝戦を制して優勝した。

このコンテストは、同州カトマイ国立公園で毎年開催されるもので、数か月にわたる冬眠に備えて大量のサケを食べるクマの中から最も太っている個体を選出する。

今年は、その静かな闘志で地元のパークレンジャーから親しまれている20歳の雄グマ「バックパック」が、雌の「ダンシングクイーン」を僅差で破り頂点に立った。

トーナメント方式で1週間にわたり行われるこのコンテストでは、最も太った一頭が投票で選出される。今年は230万人以上が投票に参加した。

視聴者は、ブルックス川でサケをすくい上げる巨体のアラスカヒグマの様子をライブカメラ映像で鑑賞できるほか、特設ウェブサイトで上位候補のプロフィルをチェックできる。サイトには、夏の間にどれだけ体重を増やしたかを示すビフォー・アフター写真も掲載されている。

20万票が投じられた決勝戦では、雄グマの「バックパック」が5000票の僅差で勝利を収めた。母グマの「ホリー」も過去のコンテストで優勝しているため、今回は血筋の勝利ともいえる。

「バックパック」は愛称で、公式名は「89番のクマ」だ。母グマが川を泳いで渡る際に背中に乗り込む癖があったことから、レンジャーたちからこう呼ばれるようになった。

公式サイトのプロフィルには「大型の成体雄グマの多くとは異なり、バックパックは競合相手に対してあまり攻撃性を示さない」とその特徴が記載されている。

カトマイ国立公園のレンジャーであるサラ・ブルース氏は地元メディアに対し、バックパックの現在の体重は約1200ポンド(約544キロ)に達しており、ファンに大人気だと語った。

また「バックパックは2012年にライブカメラが設置されて以来、私たちがカメラ越しに見守り続けてきたクマの一頭」なのだと説明した。(c)AFP