中国の若者に広がる「進化系おやつ」市場
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【10月6日 東方新報】最近、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー、Weibo)」で、「日本人の同僚が中国人の同僚からお菓子をもらった」という話題が検索ランキングの上位に入った。動画では、日本人が中国人の同僚からもらった「辣条(中国の辛い小麦粉スナック)」やひまわりの種、鍋巴(おこげ風スナック)など中国ならではのスナックを実際に試食。なかでも辣条には「辛すぎる」「汗が出てきた」と驚く声が上がる一方、「かなりおいしい」と評価する人もいた。
お菓子は日中の若者に共通する人気アイテムだが、近年、中国では「おいしさ」だけでなく、大きさや見た目、遊び心まで重視した商品が増えている。その象徴の一つが「超巨大サイズ」だ。2026年4月17日、量り売り型スナックチェーン「零食很忙」と「趙一鳴零食」を傘下に持つ鳴鳴很忙集団が、湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)の中心部に「零食王国」をオープンした。
売り場と体験スペースを合わせて1万3000平方メートルを超え、世界約70か国・地域から6500以上のブランド、3万5000種類を超える商品をそろえる。ギネス世界記録(Guinness World Records)にも「世界最大のスナック店」として認定された。
店内には、全長1314センチの巨大辣条や、小学生ほどの高さがあるポテトチップスの大型容器など、写真映えを意識した商品や展示が並ぶ。開業初月の来店客数は104万人を超え、大雨の中でも2時間並んだ人がいたという。
一方、「奇抜な味」も若者の関心を集めている。「胡辣湯(中国河南省名物の辛いとろみスープ)味」のポテトフライ、「風油精風味(中国で広く使われる、メントール系の清涼感が特徴の外用薬)」のソフトキャンディー、「緑豆あん味」のカシューナッツなど、「本当に合うのか」と思わせる組み合わせがSNSで話題となっている。
今年初めには、無印良品の「りんご酢味」「ホットワイン味」「ブルーベリー味」などのグミも中国の若者の間で注目を集めた。「目にいい」「睡眠をサポートする」「お通じに良い」といった機能性をうたう商品にも関心が高まっている。
さらに、スナックに「ストレス解消」や遊びの要素を組み合わせた商品も増えている。中国の菓子メーカー「旺旺」は、仙貝や雪餅、ミルクキャンディー、グミなどを本物そっくりのおもちゃにしたブラインドボックスを発売。通常より大きく見えるデザインや、ふわふわした触り心地が若者の人気を集めた。
このほか、「腐乳(発酵豆腐)」を模したDIY玩具や、グミが出てくるカプセルマシン、フリスビーのように遊べる薄いゼリーなど、「お菓子+おもちゃ」の新商品も次々と登場している。
中国の若者にとって、お菓子は今や単に空腹を満たす食品ではない。写真を撮り、味を試し、遊びながら気分転換する――そんな日常の「小さな幸せ」を届ける存在へと変わりつつある。(c)東方新報/AFPBB News