緊急着陸のテルアビブ行き便、ネタニヤフ氏が墜落防いだパイロットと乗客を称賛
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【10月1日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は30日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ発イスラエル・テルアビブ行き航空機内で副操縦士に襲われたインド人パイロットと乗客らが、機体の制御をめぐる争いを経て無事に緊急着陸し、大惨事を回避したと称賛した。
ネタニヤフ氏は、UAEの格安航空会社(LCC)フライドバイ機の副操縦士が、機体を墜落させて乗客全員を殺害しようとしていたと述べた。
航空機追跡ウェブサイト「フライトレーダー24」のデータによると、同機は1分間で高度を1万7000フィート(約5180m)も急降下した。乗客らも同様の状況を説明し、急降下後にコックピットへ駆け込んだと語った。この便はサウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸した。
フライドバイは、報道によれば174人中166人がイスラエル人だった乗客の全員が無事であると発表した。また、機体の進路を変更して安全に着陸させたのは「同乗していた非番のフライドバイ乗務員」だったと述べた。
ネタニヤフ首相はビデオメッセージで、「飛行中、自国に接近した際にパイロットの一人がもう一人のパイロットを刺し、機内の全員を巻き込んで墜落させようとしたようだ」と説明した。
首相は乗客らについて「英雄たちに敬意を表する」と述べ、「彼らは大惨事を防いだ」と付け加えた。
さらに、負傷しながらも反撃して「空中での壊滅的な惨事を防いだ」として、インド国籍のパイロットであるスミット・マッチャー氏の「並外れた勇気」を称賛した。
インド大使館によると、マッチャー氏はサウジの病院で治療を受けている。また、タブークの空港運営会社は、着陸時に副操縦士も負傷しているのが見つかったと明らかにした。
首相府が公開した映像には、ネタニヤフ氏がテルアビブの空港で搭乗客らと面会し、血のついたTシャツを着た男性と抱き合う様子が映っていた。ネタニヤフ氏が衣服の血痕を指さして「これは彼(襲撃者)のものか?」と尋ねると、男性は肯定した。
イスラエル外務省はこの事件を「イスラエル、UAE、そして両国が2020年に署名したアブラハム合意に対するテロ未遂」と呼んでいる。
一方、ドナルド・トランプ米大統領は30日、この件についてネタニヤフ首相と協議したと述べ、事件を起こした動機については依然として不明だと付け加えた。
トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し、「この出来事についてビビ(ネタニヤフ首相の愛称)と詳しく話した。副操縦士はテロリストだったのかもしれないし、単なる危険人物だったのかもしれないが、パイロットを刺したようだ」と語った。(c)AFP