北朝鮮で女性指導者への抵抗感薄れる可能性…金与正氏の権力行使に注目
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【10月01日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の妹キム・ヨジョン(金与正)党総務部長の存在が「娘の後継争いのライバル」ではなく、女性指導者に対する住民の抵抗感を和らげる役割を果たしているとの分析が示された。
米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は最近、キム・ヨジョン氏と娘をめぐる分析記事を掲載。家父長的な傾向が強い北朝鮮社会で、住民やエリート層が女性の「白頭血統」の権威者に慣れることで、将来、娘が最高指導者になった場合に直面し得る政治的、文化的な障壁を低くする効果があると分析した。
キム・ヨジョン氏は党の総務部長を務める一方、長期間にわたって対外問題を担い、キム総書記からさまざまな権限を委任されてきた側近で、北朝鮮の有力者とされる。
38ノースは、キム・ヨジョン氏が強い権限を持つ姿が長期間にわたって住民に示されてきたことによる影響に注目した。北朝鮮では「白頭血統」の後継者から女性を明示的に排除してはいないものの、これまで女性が最高指導者になったり、後継者として公式に位置付けられたりした例はない。
一方、キム・ヨジョン氏は2020年、北朝鮮向けビラの問題を契機に対外問題に関する談話を発表。その後も米国や韓国に向けた強い内容の談話を継続的に出してきた。北朝鮮の住民やエリート層は、女性の「白頭血統」の権力者が主要な対外政策について説明し、威嚇的なメッセージを発信する姿を数年間にわたって繰り返し目にしてきたことになる。
こうした点から、キム・ヨジョン氏と娘について、後継者の座を争う関係ではなく、相互補完的な関係とみる分析が出ている。
2024年8月に開かれた新型戦術弾道ミサイル兵器システムの引き渡し式典では、キム・ヨジョン氏が丁重な様子で娘を席へ案内した。2026年2月にキム総書記が党・軍幹部へ小銃を授与した行事では、娘が自ら幹部に銃器を手渡し、その存在感を強める様子も確認された。
38ノースは両氏の関係について、キム・ヨジョン氏が現在の女性「白頭血統」指導者に何ができるのかを示す一方、娘は次世代の女性「白頭血統」指導者がどのような存在になり得るのかを示す構図だと指摘した。
ただし38ノースは、こうした分析が娘の後継者就任が確定したことを意味するものではなく、キム・ヨジョン氏の台頭が当初から娘の後継を準備する目的だったことを示すものでもないとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News