韓国で中国外食ブランドが急成長…火鍋大手の売上高1177億ウォン、ミルクティーも人気
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【09月30日 KOREA WAVE】韓国市場で、火鍋からミルクティーまで中国の外食ブランドが急速に存在感を高めている。約10年前に韓国へ進出した火鍋大手「海底撈」の年間売上高が1000億ウォン(約100億円)を突破したのに続き、最近では中国で知名度を築いた飲食ブランドが韓国の主要商業エリアに相次いで出店している。
韓国では麻辣湯や火鍋が若者に身近な外食メニューとして定着し、ミルクティーなどの中国式飲料も人気を集めている。こうした消費環境の変化が、中国ブランドの進出を後押ししていると分析されている。
業界によると、ハイディラオは10月、ソウル・清凉里に新店舗を開く予定だ。現在、韓国国内で11店舗を展開しており、ソウルの主要商業エリアを中心に顧客との接点を広げている。
同社は2014年、ソウル・明洞に韓国1号店を開設。その後、釜山や済州島などにも進出し、直営店を中心に着実に事業を拡大してきた。
業績も大きく伸びている。韓国法人の2025年の売上高は1177億ウォン(約117億7000万円)で、2024年の781億ウォン(約78億1000万円)から50.9%増加した。2020年の140億ウォン(約14億円)と比較すると、5年間で8倍以上に拡大した。
営業利益も2024年の約110億ウォン(約11億円)から2025年には202億ウォン(約20億2000万円)となり、80%以上増加した。韓国はハイディラオにとって主要な海外市場の一つとなりつつある。
一方、新たに進出する中国ブランドは、さらに速いペースで店舗網を拡大している。
中国発のティーブランド「CHAGEE(チャジ)」は2026年4月、江南、龍山、新村に3店舗を同時オープン。韓国進出からわずか5カ月で9店舗に増やした。
最近では、ソウル・蚕室のロッテワールドに、遊園地をイメージした内装と限定メニューを採用した9号店を開設した。
若者が多い江南や新村をはじめ、市庁、駅三、建大、鐘路へと進出し、家族連れやカップルの来店が多い蚕室にも店舗を広げている。
両社は韓国市場への進出速度や事業展開の方法こそ異なるものの、中国で実績を積んだブランドと商品を武器に、韓国の主要商業エリアへ直接進出するという共通点がある。
背景には、韓国の若者の食文化の変化もある。かつては一部の専門店で食べられていた麻辣湯や火鍋が一般的になり、中国式のお茶やミルクティーも身近な存在となった。
若い消費者がブランドの国籍よりも、味や価格、新しい体験を重視する傾向も、中国ブランドにとって追い風となっている。
今後も、中国で実績のある企業が、若者や外国人の往来が多い江南、弘大、新村、蚕室などに進出する動きが増えるとみられる。
ただし、進出当初の話題性が長期的な成功につながるかは不透明だ。競争が激しく、流行の移り変わりも速い韓国市場では、リピーターの確保と現地の消費者に合った商品開発が重要になる。
外食業界の関係者は「麻辣湯や火鍋などの中国料理が一般化し、中国ブランドが進出できる市場の基盤は以前より広がった。ただ、韓国の外食市場は競争が激しく、一時的な関心を超えて安定した顧客層を確保できるかが重要だ」と指摘している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News