韓国国会の国防委員会で、非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事故について報告するカン・シンチョル国防相=2026年9月29日(c)news1
韓国国会の国防委員会で、非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事故について報告するカン・シンチョル国防相=2026年9月29日(c)news1

【09月30日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党中央委員会部長は、非武装地帯(DMZ)で発生した地雷爆発事故について、韓国側の「自作自演」だと主張し、北朝鮮の責任を否定した。韓国軍による警告射撃にも反発し、韓国陸軍第21師団方面で「戦術的対抗手段」を増強すると表明した。

キム・ヨジョン氏は30日に発表した談話で、「銃弾が一発でもわれわれの領土に着弾すれば、多くのことを覚悟しなければならない」と主張。韓国軍第3軍団第21歩兵師団のDMZ方面で対抗手段を増強する措置を取るとした。

さらに、北朝鮮側が進める遮断物の工事に従事する兵士に対し、韓国軍が「警告射撃ではなく実弾射撃」をすれば、国境部隊が即時に報復すると警告。関連する対応指針はすでに国境防衛部隊へ伝達したと主張した。

地雷爆発については、約10年前に発生した「木箱地雷事件」を思わせる「明白な自作自演」だと主張。韓国軍が調査結果を操作し、「相応の措置」を理由に北朝鮮への政治・軍事的な対応を正当化しようとしているとも非難した。

北朝鮮軍が軍事境界線(MDL)を越えたとの韓国側の指摘も全面的に否定した。北朝鮮が2年前から進めている遮断物の工事について、軍事目的とは無関係だと主張し、「われわれの軍人は一度も国境線を越えていない」とした。

事故は21日、西部戦線の韓国陸軍第25師団が管轄するDMZで、新たな捜索路を開設する作業中に発生した。2回の爆発で捜索大隊長ら幹部3人が負傷した。

韓国軍と国連軍司令部は29日の合同現地調査で、北朝鮮軍のプラスチック製対人地雷1発を新たに発見した。現場周辺には爆発した2発や兵士が目撃した不発地雷など、少なくとも4発があったとみられている。

カン・シンチョル国防相は国会国防委員会で、新たに発見された地雷について、流されてきたものではなく「埋設されたもの」と説明した。国連軍司令部も、追加で発見された地雷と2カ所の爆発地点がMDLの南側に位置していることを確認した。

カン国防相は、北朝鮮による休戦協定違反が明白で責任は北朝鮮側にあるとして、相応の措置を取る方針を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News