韓国の新作ゲーム「アストラエ・オラティオ」=NC提供(c)news1
韓国の新作ゲーム「アストラエ・オラティオ」=NC提供(c)news1

【09月30日 KOREA WAVE】韓国のゲーム会社Dynamis One(ディナミス・ワン)が開発し、NCが販売を担当する新作ゲーム「アストラエ・オラティオ」が、東京ゲームショウ2026で注目を集めた。一般公開初日には試遊までの待ち時間が2時間に達し、受付が締め切られた。開発陣は1990~2000年代の日本アニメ文化が持つ懐かしさを現代的に再解釈することを目指している。

キム・イン アートディレクターは、韓国人が当時の日本文化を描くことについて「外部の人間の視点だからこそ、より意味のある描写や新鮮な表現ができる部分がある」と説明した。

その考え方を「映画のジャンルでいえば、マカロニ・ウエスタンを思い浮かべてください。舞台はアメリカ西部ですが、イタリア人監督が制作することで新たな視点を示しました」と表現した。

例として挙げたのがアニメーション映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」だ。韓国外の制作陣が韓国文化を独自の視点から描いたように、韓国の開発会社が過去の東京や日本のサブカルチャーを描くことで、日本の制作会社とは異なる魅力を生み出せるとの考えだ。

一方、日本の利用者が違和感を覚えないよう確認作業も重ねている。イム・ジョンギュ ゲームディレクターによると、社内の日本人スタッフや日本の協力会社が内容を確認し、背景制作チームはモデルとなった場所を訪れて撮影した。

ただ、歴史的な正確さを徹底して追求することが目的ではないという。イム・ジョンギュ氏は「単純に過去をそのまま再現すると、古くさく感じられる可能性がある。時代そのものの再現ではなく、当時の日本文化やアニメーションが持っていた魅力を再解釈することが目標だ」と述べた。

1990~2000年代の日本文化を経験していない若い世代も想定しており、若者の好みを意図的に追うのではなく、開発陣が好きなものを現代的な方法で伝える方針だ。懐かしさを感じさせるブランドとの協業や、外部から提案があった場合のメディアミックスも検討している。

開発陣は、モバイル環境に特化して作り込んだ点も強みとしている。シナリオ、アート、開発、企画の各チームが長年連携してきたことも特徴に挙げた。

10月2日には世界規模のクローズドベータテスト(CBT)を予定する。メインストーリー3種類、ミニストーリー2種類、初公開のレイドコンテンツ、18種類のキャラクター、戦闘や交流コンテンツなどを公開する。

正式サービス開始時には操作可能なキャラクターを約30人用意し、その後は月平均約2.5人のペースで追加する計画だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News