韓国ゲーム大手創業者、2兆5500億ウォンの財産分与命令に控訴…離婚訴訟で過去最大規模
このニュースをシェア
【09月29日 KOREA WAVE】韓国のゲーム会社スマイルゲート創業者で最高ビジョン提示責任者(CVO)のクォン・ヒョクビン氏が、約2兆5500億ウォン(約2700億円)の財産分与を命じた離婚訴訟の一審判決を不服として控訴した。
クォン氏の代理人は28日、「ソウル家庭裁判所の離婚および財産分与判決を不服として、本日控訴した」との声明を発表した。
クォン氏側は、妻による離婚請求を認めた一審判決を受け入れられないとしている。
クォン氏側は「クォンCVOは家庭の維持を望む家長として、婚姻関係の修復に向けた努力を続ける」と説明。「一審判決は慰謝料請求を棄却しながらも、婚姻関係を維持するためのクォンCVOの努力を考慮しなかった」と主張した。
さらに「妻による一方的な連絡の遮断や意思疎通の拒否、訴訟の長期化による別居など、訴訟提起後に生じた要因を婚姻関係破綻の理由として離婚請求を認めた」とし、「一審の判断は到底受け入れられない」とした。
クォン氏側は財産分与についても控訴審で争う方針だ。
クォン氏側は「妻が資本金を出資した事実はなく、会社内に妻の執務スペースもなく、出勤したり業務に従事したりした事実も全くなかったことが裁判で十分に明らかになった」と主張した。
その上で、一審は十分な証拠がないまま妻側の主張に依拠し、企業の重要な経営判断に影響を及ぼし得る形で財産分与を命じたと指摘。「今後の企業活動全般に重大な不確実性をもたらした」とし、上級審で改めて判断を求める考えを示した。
ソウル家庭裁判所は9日、クォン氏の妻が起こした離婚訴訟で、離婚請求を認めた。
一審は「原告と被告の婚姻関係は修復できないほど破綻している」とする一方、「責任は双方にあり、その程度も同等だ」として慰謝料請求を棄却した。
裁判所はクォン氏の純資産を約7兆3375億ウォン(約7778億円)と評価し、財産分与の割合をクォン氏65%、妻35%とした。
これに基づき、クォン氏が保有するスマイルゲート株式の35%を現物で妻に渡し、さらに現金650億ウォン(約69億円)を支払うよう命じた。
裁判所が評価したクォン氏のスマイルゲート株式の価値は約7兆1049億ウォン(約7531億円)で、このうち35%は約2兆4867億ウォン(約2636億円)に相当する。現金650億ウォンを加えると財産分与は約2兆5500億ウォンとなり、公に知られている韓国の離婚訴訟の財産分与判決として過去最大規模となる。
裁判所は、クォン氏の事業能力や経営判断がスマイルゲートの成長に決定的に寄与したと判断する一方、妻が会社設立初期に株式を保有し、代表取締役として登記されていたことや、会社の成長過程で経済的に支援したこと、長期間にわたって家事や育児を担ったことなども財産分与に考慮した。
今回の控訴を受け、控訴審では離婚請求を認めた判断に加え、スマイルゲート株式を財産分与の対象とすることや分与割合、株式35%を現物で渡す方法などが主な争点となる見通しだ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News