23日午後、韓国・釜山市東区の北港親水公園の水路を泳ぐサメ=2026年9月23日(c)news1
23日午後、韓国・釜山市東区の北港親水公園の水路を泳ぐサメ=2026年9月23日(c)news1

【09月29日 KOREA WAVE】韓国・釜山市は、北港親水公園の水路に10日以上とどまっているサメ「プカンイ」を自然の海域に戻すため、29日から本格的な移動誘導に乗り出す。船とウォーターポンプを使ってサメが自力で沖へ移動するよう促し、効果がなければ網を使って段階的に退路を制限する。

釜山市は28日、北港親水公園管理事務所で国立水産科学院などの関係機関と対策会議を開き、サメを安全に自然の海域へ戻すための段階的な救助・放流方法を決めた。

29日午前10時から船とウォーターポンプを使い、水路の内側から沖に向かってサメの移動を誘導する。2004年に米マサチューセッツ州の塩性湿地に取り残されたホホジロザメを沖へ誘導した救助事例を参考にした。サメを直接捕獲したり物理的な刺激を与えたりせず、自力で沖へ移動させることを重視する。

船とウォーターポンプによる誘導で効果が得られなければ、専用に製作した網を投入する。サメが水路の奥へ移動できないよう段階的に退路を制限し、沖へ向かう通路だけを開けて自然の海域へ誘導する方針だ。

国立水産科学院の現地調査では、サメは現在も泳ぎ続け、正常に呼吸するなど、全体的に安定した状態であることが確認された。ただ、水路の幅や水深、沖へつながる経路などを考慮すると、餌を取ったり自由に移動したりするには制約があると判断された。

水路での滞在が長期化すれば体力が徐々に低下する可能性もあるため、関係機関は自然の海域への復帰をこれ以上遅らせないことにした。

「プカンイ」と呼ばれているこのサメは18日午前、釜山市東区の北港親水公園の水路で初めて発見され、その後も水路にとどまっている。

救助・放流作業には国立水産科学院を中心に、釜山市、釜山港湾公社、釜山施設公団、海洋警察、消防、警察、東区などが参加する。国立水産科学院がサメの状態確認や救助方法について専門的な判断を担当し、各機関が船舶や装備、人員の支援、現場への立ち入り規制、来園者の安全管理、緊急時の対応などを担う。

救助中もサメの健康状態を継続的に確認し、過度なストレスを与えないよう、現場の状況に応じて方法や作業速度を調整する予定だ。

秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休中、北港親水公園にはサメを見ようと市民や帰省客ら約57万人が訪れた。釜山市は関係機関と合同の緊急勤務体制を敷き、計637人を投入して混雑や交通の管理、水辺の巡回、施設の安全点検などを実施した。

チョン・ジェス(田載秀)釜山市長は「今後もサメの健康状態と移動状況を綿密に確認し、関係機関と緊密に協力して、安全に自然の海域へ戻れるよう最善を尽くす」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News