韓国・釜山のサメに57万人、周辺店も売り上げ急増…29日に海へ
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【09月29日 KOREA WAVE】韓国・釜山市東区の北港親水公園の水路に現れた1匹のサメが、地域経済に思わぬ効果をもたらした。「プカンイ(北港+サメ)」と呼ばれて全国的な人気を集め、北港周辺は多くの見物客でにぎわった。一方、サメの生態や安全を考慮し、海へ戻すことが決まり、釜山市や地元の商店からは惜しむ声が上がっている。
釜山市によると、サメは18日に北港親水公園の水路で初めて発見された。帰省客や市民らが相次いで訪れ、秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休期間だけで約57万人が公園を訪れた。単一の公園の来園者数としては記録的な数字だという。
「プカンイ人気」は地域経済にも波及した。公園近くのカフェや飲食店、コンビニエンスストアは、多くの人が押し寄せたことで、通常の数倍以上の売り上げを記録したとされる。家族連れが増えたことで、釜山駅周辺や東区の旧市街の商業地域にも経済効果が広がった。
釜山市も637人を投入して交通整理や安全管理に対応する一方、予想外の観光コンテンツによる地域PRや経済活性化の効果を享受した。
大きな経済効果を生んだことから、一部では「サメを北港の名物として、このまま残せないか」との声も上がった。自然に生まれた巨大な水族館のような存在を観光資源として活用できるとの期待からだ。
しかし、野生の海洋生物であるサメを狭い人工水路にとどめておくことは、生態上危険だとの専門家の指摘が相次いだ。
国立水産科学院の観察では、プカンイは現在、時速5キロ前後で活発に泳いでおり、健康状態に大きな異常はみられていない。また、一部で広がっていた「子ザメを出産した」との説も、同科学院の確認で事実ではないことが分かった。
ただ、長期的にみれば北港の水路はサメの生息に適していない。プカンイと呼ばれるサメは水深100メートルほどの深い海に生息する種類だが、水路は干潮時に水深1.5~2.5メートルまで浅くなるためだ。
釜山市は地域経済への効果を惜しみながらも、動物福祉と安全を優先。浅い水路でサメがさらにストレスを受けたり、健康状態が悪化したりする前に自然の海へ戻すことを決めた。
29日から本格的な誘導作業を始め、プカンイを沖合へ戻す計画だ。地元の商店主や、毎日のようにプカンイの様子を見守ってきた市民からは別れを惜しむ声が上がっている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News