ローマ教皇、国際社会の「嘘と欺瞞」警告 欧州に悪循環断絶を要求
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【9月28日 AFP】ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世は28日、訪問先のフランスで、国家間の関係が「ますます野蛮化」しており、人々が「ウソや欺瞞(ぎまん)」を誇るようになっていると警告し、この「悪循環を断ち切る」よう欧州に支援を呼びかけた。
初の米国出身教皇であるレオ14世は、4日間にわたるフランス訪問の締めくくりとしてドイツ国境に近いメスを訪れ、演説の中で欧州における戦争を終結させるための妥協と忍耐の重要性も強調した。
世界14億人のカトリック教徒の最高指導者である教皇は「個人間および国家間の関係はますます野蛮化している。約束を守る価値は退けられ、代わりに人々はうそや欺瞞を誇っている」と演説で述べた。集会には、エマニュエル・マクロン仏大統領も出席した。
教皇として約20年ぶりとなったフランス公式訪問で、教皇は「欧州は、これまで育み守ることを学んできた『他者への敬意』を通じて、この悪循環を断ち切る手助けができる」と語った。
レオ14世は欧州を世界の大国に対する均衡勢力(カウンターウェイト)と位置づけており、過去にも欧州連合(EU)に対し、緊張を乗り越えて団結を再発見し、ウクライナやその他の地域における平和を追求するよう呼びかけてきた。
レオ14世はまた、今年で5年目を迎えたロシアによるウクライナ侵攻を念頭に、欧州での戦争を終わらせるための「交渉における勇気」と妥協を促した。
「悲しいことに今日、戦争が欧州にさえ戻ってきた。日々無数の市民の命を奪う新たな『無意味な殺戮(さつりく)』だ」と述べ、「私たちは粘り強い対話に取り組み、交渉において勇気を示し、平和というより大きな善のためにいくつかの立場を放棄する覚悟を持たなければならない」と続けた。
教皇はさらに、ナショナリスト運動が勢力を増している欧州において、団結の重要性も強調した。
「私たちは今起きていることの歴史的意義、すなわち民族と文化の未曾有の出会いを理解しなければならない。それは他者に深く耳を傾けると同時に、新しい創造的な方法で自らのルーツを再発見することを私たちに求めている」とし、紛争や迫害から逃れてきた人々が到着していることで、欧州は「新たな段階に入りつつある」と述べた。(c)AFP