2026年9月14日、韓国南西部・全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで、第1段と第2段が結合された韓国型ロケット「ヌリ号」5号機=韓国航空宇宙研究院提供(c)NEWSIS
2026年9月14日、韓国南西部・全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで、第1段と第2段が結合された韓国型ロケット「ヌリ号」5号機=韓国航空宇宙研究院提供(c)NEWSIS

【09月28日 KOREA WAVE】韓国型ロケット「ヌリ号」の5回目の打ち上げが10月7日、全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで予定されている。今回は民間企業がロケットの製造だけでなく、打ち上げ準備や運用にも参加し、過去最多となる15基の衛星を搭載する。

ヌリ号のシステム全体の統合を担当するハンファエアロスペースは、75トン級液体ロケットエンジンや主要部品を供給し、製造工程全体を統括している。5号機では全羅南道順天市の事業所で各段の組み立てを担当し、打ち上げ管制センターにある22台の操作卓のうち20台にも担当者を配置する。

業界では、民間企業が製造から打ち上げ運用まで参加することで、政府主導だった韓国の宇宙産業の事業構造に変化が生まれるとみている。

今回搭載するのは、衛星群を構成する5基と超小型のキューブサット10基の計15基。衛星同士の衝突を防ぐ姿勢制御技術や、分離時の衝撃を抑えるシステムを採用し、順次放出する。

ハンファシステムは、ヌリ号で打ち上げた衛星から得られるデータを人工知能(AI)で分析する宇宙AIソリューションを開発している。衛星画像や観測データを、国防分野の状況分析や災害地域の地形変化、被害規模の把握、産業分野の意思決定支援などに活用する構想だ。

打ち上げインフラにはHD現代重工業や現代ロテムも参加する。HD現代重工業は羅老宇宙センターの第2発射台で、地上機械設備や推進剤供給設備、打ち上げ管制設備などを整備し、今回も発射台システム全体の運用を担う。

現代ロテムは同センター内の推進システム試験設備を整備し、再使用型ロケット向けのメタンエンジンや推進システムの技術開発も進めている。

韓国航空宇宙産業(KAI)は、超小型衛星から中・大型衛星まで製品群を拡充し、超高解像度衛星の開発など衛星事業を強化している。

ヌリ号事業には大手企業のほか、韓国国内の中小・中堅企業約300社が参加し、部品製造や供給網を支える。業界関係者は「ヌリ号の定期的かつ継続的な打ち上げが実現すれば、ロケットの製造や打ち上げ運用だけでなく、部品、衛星、データ活用など、関連産業全体で技術の蓄積と事業拡大が可能になる」と述べた。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News