韓国空軍第11戦闘航空団で、F15K戦闘機に搭載された長距離空対地巡航ミサイル「タウルス」を点検する整備員=韓国空軍提供(c)news1
韓国空軍第11戦闘航空団で、F15K戦闘機に搭載された長距離空対地巡航ミサイル「タウルス」を点検する整備員=韓国空軍提供(c)news1

【09月28日 KOREA WAVE】北朝鮮によるGPS(全地球測位システム)の電波妨害が検知された2025年の248日のうち、157日間は韓国側の監視装置の一部が障害などで停止していたことが分かった。妨害が検知された日の約63%で、監視装置の一部が正常に稼働していなかったことになる。

韓国野党「国民の力」のパク・ジョンハ議員が科学技術情報通信省から提出を受けた資料で明らかになった。

資料によると、2024年から2026年9月までに北朝鮮のGPS電波妨害が検知された336日のうち、182日(54%)で衛星測位システム(GNSS)の電波監視装置の一部が停止していた。

年別では、2024年が妨害検知78日のうち22日、2025年が248日のうち157日、2026年は9月までの10日のうち3日だった。

監視装置の一部に障害が発生している間も電波妨害が続いた時間は、2024年が111時間27分、2025年が210時間52分、2026年が1時間13分で、合計323時間32分に達した。

特に2025年は、年間の電波妨害時間422時間31分の約半分が、監視装置の一部が停止している間に発生していた。

韓国は現在、北朝鮮によるGPS妨害を監視するため、前線地域を中心に13基のGNSS電波監視装置を設置している。

装置の障害・停止件数は2022年が24件、2023年が19件、2024年が15件、2025年が16件と減少傾向にあった。しかし、2026年は26件に増加し、過去5年間で最多となった。

一方、北朝鮮による妨害の検知日数は2025年の248日から2026年には10日へと大幅に減少した。

妨害の1日当たりの平均継続時間も、2024年の349分から2025年は102分、2026年は55分へと短縮している。妨害が減少する一方、監視装置の障害は増加している状況だ。

科学技術情報通信省は、監視装置が前線地域の山頂や軍施設内に設置されているため、地理的条件や立ち入り手続きの関係で、障害の復旧には通常1~3日かかると説明した。

これに対し、パク議員は、2025年の障害・停止件数は16件で、すべての復旧に3日を要したとしても計48日となるため、157日間という停止期間は長すぎると指摘した。

また、障害が特定の装置に集中していることも問題視されている。

過去5年間に13基の装置で発生した障害100件のうち、1基で23件、別の2基でそれぞれ15件と13件が発生。わずか3基で全体の半数を超える51件を占めた。

障害の原因は停電が10件、ハードウエア・ソフトウエアの問題が9件、ネットワーク障害が7件などだった。

ただし、科学技術情報通信省は、監視体制に空白は生じていないとの立場を示している。

同省は「特定の装置が障害で停止しても、近隣の装置が代わりに監視するため、電波妨害の検知は安定して維持されている」と説明した。

パク議員は、北朝鮮によるGPS妨害が繰り返される中、監視装置に頻繁に障害が発生していることは軽視できないと指摘。障害の原因を徹底的に調査し、いかなる状況でも監視体制が安定して機能するよう、管理・対応体制を強化する必要があると訴えた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News