事故減少も対物保険金は増加…過剰修理や高額レンタカー代で赤字拡大=韓国
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【09月28日 KOREA WAVE】韓国で自動車事故の発生件数が減少傾向にあるにもかかわらず、損害保険会社が支払う対物賠償保険金が増加を続け、自動車保険の採算悪化と保険料値上げへの圧力が強まっている。過剰な修理や不要な部品交換、長期のレンタカー利用などによる保険金の過大支出が主な原因と指摘されている。
金融監督院によると、今年上半期の自動車保険損益は1848億ウォン(約203億円)の赤字となり、前年同期の302億ウォンの黒字から大幅に悪化して6年ぶりの赤字に転落した。上半期の事故件数は174万5000件と前年同期比で4.5%減少したものの、整備工賃の上昇や物価高といった構造的要因に加え、対物賠償関連の費用膨張が損害率を押し上げた。
大手損害保険4社における今年上半期の対物賠償保険金の支払額は3兆8853億ウォンで、前年同期比0.6%増加。一方で対物事故の受付件数は293万6000件と4.3%減少しており、事故数と支払額の乖離が目立つ。過去5年間の推移をみても、2021年から昨年にかけて事故受付件数は5.3%の増加にとどまったのに対し、対物支払額は26.2%急増した。
現場では、軽微な接触事故でも約款の限度日数いっぱいまでレンタカーを借り続け、修理費を大幅に上回るレンタカー代が請求される事例が後を絶たない。事故とは無関係な部位の修理や作業時間の水増し、復元可能な傷に対する不要な部品交換といった整備業者の過剰請求も横行している。消費者が直接修理工程を確認しにくい構造に加え、監督体制や制裁が不十分なことが不適切な請求の温床になっているとの批判もある。
台風や降雪などの影響で例年下半期は損害率がさらに上昇する傾向にあり、業界内では赤字幅の拡大を懸念する声が強い。保険業界関係者は、過剰請求による保険金の漏出が続けば損害率が一段と悪化し、結果として保険料の値上げを通じて加入者全体に負担が転嫁されることになると警鐘を鳴らしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News