秋夕連休を翌日に控え、旅行客で混雑する仁川国際空港第1ターミナル(c)news1
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【09月27日 KOREA WAVE】「祭祀をしていた年長者が亡くなり、料理も簡素になって、自然と祭祀をしなくなりました。家族とは簡単に外食するつもりなので、気持ちにも余裕があります」

韓国で今年の秋夕に祭祀をしない世帯が、10世帯に7世帯ほどに上るとの調査結果が出た。共働きや単身世帯の増加などを背景に、伝統的な礼法よりも家族それぞれの事情を優先する傾向が広がっているとの分析が出ている。

韓国農村経済研究院が1000世帯の消費者を対象に実施した調査によると、2026年の秋夕に祭祀をする予定だと答えた世帯は27.3%だった。2025年の40.4%から13.1ポイント低下した。

祭祀をする世帯でも、半数が「伝統的な礼法に沿った簡素化」を選び、秋夕の食卓を簡略化する傾向が鮮明になっている。

連休中の予定では「実家・親戚宅を訪問」が50.7%で最も多く、「自宅で休む・余暇を楽しむ」が36.1%、「国内旅行」が4.3%、「仕事」が3.8%、「外出」が2.7%、「海外旅行」が2.4%と続いた。

24歳の男性は「3~4年前から祭祀をしていない。秋夕には祖母の家に行って顔を見て、すぐ帰ることが多い」と話した。「祭祀の代わりに親戚同士でお金を出し合い、ときどき旅行に行く。名節の日に料理をするのも大変で、食べ物もいつも余っていたので、あえて祭祀をする必要があるのかと思う」と語った。

25歳の女性も「親戚もそれぞれ家族旅行に出かけたり、自由に過ごしたりしている。私は両親と買い物に行く予定」と話した。

ソウル・永登浦区の伝統市場でも、高齢者の多くが祭祀ではなく、家族のための食事を準備していると答えた。70代の女性は「子どもたちが来るから買い物をしているだけ。祭祀のための買い物も2~3年前までだった。70代になると準備するのも大変だ」と話した。

背景の一つとして、共働き世帯の増加と名節の家事負担が挙げられている。韓国女性政策研究院の2019年の報告書では、名節の準備に伴う家事が女性に集中する傾向が示された。こうした負担が長年社会問題として指摘されるなか、形式にこだわらず、家族の交流を重視する家庭が増えているとの分析だ。

仕事に追われたり、就職準備に忙しかったりする若者を含む単身世帯の事情も影響している。秋夕連休を翌日に控えたソウルの新村や鷺梁津では、帰省せず就職活動や試験勉強を続ける若者も少なくなかった。

成均館大学社会学科のク・ジョンウ教授は「家族の意味や、その中で構成員が果たす役割が変化していることを示す現象だ」と分析。「祭祀をすることだけが家族としての責任を果たすことではない時代になり、家族の交流を深めるさまざまな方法が認められ始めた」と説明した。

さらに「個人主義の広がりによる自然な変化でもある」とし、女性の経済活動への参加拡大も一定の影響を与えているとの見方を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News