韓国の秋夕、国家有功者の高齢者に孤独と困窮…対象者の28%が1人暮らし
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「2026年の秋夕に何をするかは、まだ何も決まっていません」
秋夕の連休を控えた23日午前、ソウル市竜山区のソウル練炭銀行。ここを訪れた80代の男性は、特別な名節の予定はないと話した。家族はいるものの事情があって離れて暮らしており、「息子は仕事で少し忙しい。名節でも子どもたちに時間があれば会うし、なければ会えない」と語った。男性はベトナム戦争に参戦した国家有功者だ。
この日は国家有功者や報勲対象者の家族ら約60人を対象に、秋夕を迎える食事会が開かれた。高齢者らは「ベトナム戦争参戦」「朝鮮戦争参戦」などと書かれた帽子をかぶって集まり、互いの近況を尋ね、「良い名節を」と言葉を交わした。開始20分前には用意された席がすべて埋まり、引き返す人もいた。
参加者の中には、秋夕にも家族と一緒に過ごすことが難しい人が少なくなかった。子どもがいても離れて暮らしていたり、行き来が少なかったりして、一人で過ごすケースだ。
ベトナム戦争に参戦したシン・ヒョンハさん(80)は「妻とはずいぶん前から別居しており、今は一人で暮らしている。今回の秋夕も家族とは別に会わず、近くに住む友人と食事する予定」と話した。
国家報勲省の実態調査によると、2024年時点で報勲対象者の約28%が1人暮らしだった。その割合は直近6年間、増加が続いている。
生活苦を訴える声もある。20年前に国家有功者だった夫を亡くした78歳の女性は「夫は等級認定を受けられず、補償金が支給されなかったと理解している」と説明。「膝が痛いが、子どもたちに負担をかけたくないので清掃の仕事をし、食事はここで済ませることが多い」と語った。
シンさんも「股関節の手術を受け、今は働けない。補償金を受け取っているが100万ウォンにも満たない」と話した。
報勲対象世帯に占める低所得層の割合は2021年の15.4%から2024年には27.9%となり、3年間で12.5ポイント上昇した。極貧困層の割合も同じ期間に6倍以上に増えた。報勲対象者には高齢者が多く、引退や健康悪化などで経済活動が減り、勤労所得を得にくくなったことなどが影響したと分析されている。
政府は高齢の報勲対象者への支援拡大を進めている。国家報勲省は2027年度政府予算案として7兆219億ウォンを計上。2026年度当初予算より8%多い。国家有功者への補償金を5%引き上げ、委託医療機関を200カ所増やす方針などを進めている。
カン・ユンジン国家報勲省次官は食事会で、朝鮮戦争参戦者への手当引き上げに取り組むとし、「どのような困り事があるのか、今日は必ず話を聞いて確認したい」と述べた。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News